マイクロソフト生みの親、ビル・ゲイツ
ビル・ゲイツの本名は、ウィリアム・ヘンリー・ビル・ゲイツ3世。マイクロソフト共同創業者、「Windows」を開発した人物として知られている。
2008年にはマイクロソフトの一線を退き、会長職へ。それからは妻のメリンダとともに「ビル&メリンダ・ゲイツ財団」を通して慈善活動に力を注いでいる。 14年には会長職を辞任し、新任のCEOサティア・ナデラをサポートするための、技術アドバイザーとしてのポストに就いている。
ゲイツは世界長者番付で1995年から合計18回、世界1位となった。17年以降はアマゾン創業者であるジェフ・ベゾスに次いで世界2位にランクインしている。19年4月時点のゲイツの資産額は1006億ドルとされている。
ビル・ゲイツとマイクロソフトの歴史
ハーバード大学在学中に、2歳年上のポール・アレンとともにマイクロソフトを設立したゲイツ。
85年には「Windows」、90年に前身から大きく改良した「Windows3.0」、さらに改良を重ね、95年に「Windows95」を発売した。当時コンピューター業界で注目されていた「アップル」の「Macintosh」と並び、世界的なヒットを記録した。
また、同時期に導入した「Internet Explorer」も爆発的な人気を博し、マイクロソフトは世界最大のPCソフトウェア企業に成長した。
マイクロソフトの成功を支えた、ビル・ゲイツの習慣
IT革命を起こし、天才と呼ばれたゲイツの成功は、日々の習慣によって導かれたものといっても過言ではない。多忙な日々の中でも大切にしてきた習慣とは?
1日7時間の睡眠時間を確保
マイクロソフト創業時は睡眠時間を削って血眼になって働いていたが、事業が軌道に乗りはじめる頃には睡眠時間を十分にとるようになった。
クリエイティブな力を発揮するには1日7時間は睡眠時間を確保することが大切だという。多忙であるからこそ睡眠をしっかりとり、心身の疲れをリセットして日中のパフォーマンスを向上させている。
瞑想をする
ゲイツは毎年、1年を通じてのお気に入りの本を自身のブログ「Gates Notes」で公開してきた。2018年は、瞑想をテーマにした本を紹介。この本をきっかけに瞑想の知識を深め、実践しているという。
瞑想は比較的最近取り入れた習慣だが、非常に良い効果を実感しているようで、「スポーツをするときに体のエクササイズをするように、心のエクササイズが瞑想なんだと思うようになった」と述べている。
年に2回ほど「考える週」を確保する
ゲイツは多忙な日々の中でも年に2回ほど、1週間の「考える週」を設けている。その期間は仕事をせず、家族との連絡も絶って、じっくり自分の夢や目標を見直し、気持ちをリセットする時間に充てているという。
この習慣は80年代から実践し、会社が急成長してからも継続し続けているという。
読書をする
経営から退いた現在も、分刻みのスケジュールをこなすというゲイツ。そんな多忙を極める日々の中でも、現役時代から現在に至るまで1日も欠かさないというのが読書だ。読む本の分野は、IT関連や数学関連などの自身が精通している分野だけでなく、ビジネス書や趣味実用書など多岐にわたる。
ゲイツはもともと理系分野が得意であったが、新聞や雑誌も含め、あらゆるジャンルの書物を読むことでバランスよく知識を身につけていた。