2. 下痢を引き起こす
多くのデトックス商品には、下剤として知られる成分が含まれている。下剤の服用は、摂食障害の人が腸を空にするために使用する方法だ。減量のために下剤を販売することは、安全でも倫理的でもない。これはインフルエンサーに、フォロワーに対して食事後に自ら病気になることを求め、それを減量計画と呼ぶよう教えさせているようなものだ。
下剤により、倫理面の問題に加え経口避妊薬が効かなくなる。そのためデトックスや「減量茶」商品により、望まない妊娠に至るケースがこれまでいくつも起きている。
こうした問題にもかかわらず、デトックス商品は10代の女の子や若い女性に対し、信頼できる一般大衆向けの薬局や健康食品店でさえ大量に販売されている。女優のジャミーラ・ジャミルは自身のソーシャルメディアを使い、この動きに反対の声を上げてきた。
3. 体に害を与える可能性がある
下痢や脱水に関するリスクだけではない。「デトックス」は認可されたものではないため、実際は何を購入していてもおかしくない。市場はきちんと規制されておらず、ソーシャルメディアを通して販売されている商品については特にそうだ。
購入する商品の中には、処方薬やその他のサプリメントに影響する成分を含め禁止された物質が含まれている可能性があり、こうしたものが必ずしもきちんと明記されているとは限らない。
つまり、命をつないでいるてんかんの薬が機能しなくなったり、望まない妊娠につながったり、抗うつ剤への反応が鈍くなったり、慢性病を抱える人に害がもたらされたりする可能性がある。(皮肉にも)肝臓や腎臓の損傷を含め、デトックス商品に関連した深刻な被害がこれまで多数起きている。
信頼できる企業や個人はデトックス製品を販売したり、マーケティングで「デトックス」という言葉を使ったりしないことを覚えておこう。これは詐欺と同義で、でっち上げられた問題への高価な”解決策”なのだ。