米モバイルゲームのユニコーン「Scopely」が進めるグローバル戦略

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米国のモバイルゲーム分野のユニコーン企業「Scopely」がハズブロ及びマテルと組んで、スクラブルゲームの新作「Scrabble Go」をリリースする。

カリフォルニア州カルバーシティ本拠のScopelyは、エレクトロニック・アーツが提供中の同種のゲームのライセンスを入手し、今年後半にScrabble Goとしてリリースする。

Scopelyは2015年にハズブロとのコラボで「Yahtzee With Buddies」をリリースし、同社のDiceシリーズの累計売上は5億ドル(約545億円)に達していた。

同社は「スター・トレック」や「ウォーキング・デッド」などの人気タイトルとのコラボゲームで知られ、昨年夏に2011年の創業からの累計売上が10億ドルに達したとアナウンスした。

Scopelyは、昨年10月に2億ドルの資金調達を実施し、その際の評価額は17億ドルとされていた。同社は先日、ディズニー傘下のFoxNext Games Los Angelesと、サンノゼのCold Iron Studiosを買収すると発表した。これにより、大ヒットゲームの「MARVELストライクフォース」がScopelyの配信タイトルに加わった。

同社は現在800人の社員を抱え、ロサンゼルス、ダブリン、ロンドン、バルセロナ、東京にオフィスを構えている。

マテルのフランチャイズ主任のJanet Hsuは「当社はマテルのブランドの価値を伝える新たな機会を常に探っており、モバイルゲームはその戦略の主軸の一つと考えている。スクラブルは巨大なファンベースを持つゲームであり、Scopelyとの提携で世界の人々にベストな体験を提供していく」と述べた。

調査企業NEWZOOによると、2019年の世界のモバイルゲームの市場規模は685億ドルで、ゲーム市場全体の45%を占めていた。

編集=上田裕資

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