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私はフォーブス記事で先日、ミネストローネに特定の種類のマラリアを食い止める効果がある可能性を議論した。

医学誌の小児期疾患アーカイブ(Archives of Disease in Childhood)に2019年に発表され、マラリアを研究する細胞生物学者の親が主導した研究では、ロンドン・イーデン小学校の子どもたちから家族が風邪をひいたときに飲むスープのサンプルが集められた。そのマラリア抑制効果を調べた結果、ベジタリアンのミネストローネが特に大きな効果を発揮した。

これは、新たなマラリアワクチン開発の可能性を喜ぶべきではないということでも、マラリアがまん延する地域に旅する際、もうマラリア錠剤をもう飲まなくてよいということでもない。

しかし、この概念は興味深いものだった。実験に児童を参加させ、マラリアを引き起こす病原体の成長を防ぐ上でミネストローネが他のスープに比べ特に強力であることが分かったからだ。とはいえ、これは試験管の中での話だ。

他の食べ物にも、細菌を減らし病気を防ぐ効果が確認されているものがある。しかし、これも実験室レベルの話で、必ずしも実際の内臓や気道、尿路、肌を使って調査されたものではない。

例えば、好きな人もいれば嫌いな人もいるニンニクだ。その潜在的な使用法は、糖尿病や心臓病など慢性病の治療から、細菌や菌類、風邪のウイルスなどによる感染症対策まで多岐にわたる。ニンニクに含まれ、抗菌作用を持つ有効成分アリシンには、細菌の増殖や複製に必要な酵素活性を抑制する働きがある。

ニンニクの効能に関する調査は多方面にわたり、実験室内外で行われた多くの調査が前向きな結果を示してきた。とはいえ、その効果を評価するには長期的な実験とプラセボ(偽薬)比較試験が今後も必要だ。

ジュンディーシャープール微生物学ジャーナル(Jundishapur Journal of Microbiology)に2014年に発表された研究では、ハンバーガーの肉におけるニンニクの抗菌作用(黄色ブドウ球菌の増殖を制限する効果)が調査された。その結果、十分な量のニンニク抽出物をハンバーガーの肉に入れて冷蔵した場合、こうした悪い細菌が最大2カ月間抑制されたことが示された。

また、ウコン(ターメリック)の有効成分であるクルクミンもさまざまな薬効を持つことで注目されてきた。クルクミンは、がん性腫瘍の成長を抑制する可能性に加え、抗ウイルス性、抗菌性、抗真菌性などの特性が調査されてきた。

クルクミンの効能に関する研究結果の多くは実験室レベルにとどまり、臨床実験はまだ行われていない。クルクミンの抗菌性で最も期待できるのは、胃炎や胃潰瘍を引き起こす細菌性病原体、ヘリコバクターピロリ菌の増殖抑制だ。しかしこの場合も、クルクミンは病気を治療するための既存薬と組み合わせた場合のみ効果を発揮することが分かっている。

翻訳・編集=出田静

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