最新バージョンのGoogleカメラは、Android 10 以降を搭載する Pixel 端末のみに対応するが、グーグルはこのアプリに近い将来、ムービーの撮影にこだわる人に絶賛される機能を盛り込む計画であることが分かった。
ニュースサイトAndroid Policeによると、Googleカメラの次期バージョンである7.3のソースコードを分析した結果、フレームレートが24fps(秒間24コマ)の動画撮影モードが追加されていることが分かったという。
24fpsは映画業界のスタンダードとして使われているフレームレートで、このモードで動画を撮れば、映画のような味わいのある動画が撮影できる。アップルのiPhoneには数年前からこのモードが搭載されていたが、アンドロイド端末がようやくそこに追いつくことになる。
スマートフォンの世界においては、スペック上の数値が大きければ大きいほど、優れた性能を持つと考えられがちだ。例えば秒間120コマの120fpsや、その2倍の240fpsの動画撮影モードは、スローモーション撮影で大きな威力を発揮することになる。
しかし、映画のような効果を出したい場合に役立つのが、コマ数が少ない24fpsであり、このモードは現状のGoogleカメラアプリに搭載されていない。
24fpsモードのもう一つのメリットとなるのが、データ量が少ないためエフェクト処理に時間がかからず、ストレージの容量も少なくて済む点だ。これにより、動画撮影時のバッテリー消費を抑え、より長時間の動画を端末内に保存することが可能になる。
さらに、次期バージョンのGoogleカメラには、もう一つ便利な機能が追加される模様だ。これは「Do Not Disturbモード」と呼ばれるもので、動画の撮影中に余計な通知が邪魔することを防いでくれる。
大切なムービーを撮影中に、別のアプリの通知が表示され、いらいらした経験を持つ人は多いはずだ。Do Not Disturbモードが加わることで、ユーザーはこのような悩みから解放される。
これらの新機能の実装がいつになるのかは不明だが、グーグルがスマホのカメラ機能にさらなる革新をもたらそうとしていることは確かだ。