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2020.01.30

【1月第2週資金調達まとめ】人工合成クモ糸を開発のSpiber、10億円を資金調達


セルージョン



調達額:3億6000万円
調達先:DBJキャピタル / SMBCベンチャーキャピタル / 慶應イノベーション・イニシアティブ

iPS細胞を利用した角膜内皮再生医療の研究開発を行う慶應大学医学部発スタートアップ。失明につながる目の病気、水疱性角膜症の治療法の確立を目指す。

同社の細胞移植はiPS細胞由来の角膜内皮代替細胞を用いることで、シリンジから細胞を注入し術後3時間うつ伏せになることで細胞を定着させることが可能。具体的には、角膜の内皮細胞の代替となる細胞をiPS細胞から大量に培養することに成功。これによりドナー不足の解消はもちろん、手術時間の短縮や合併症のリスクを低下させることが可能となり、これまでにないスピードでのブレイクスルーを実現。

コグニティ



調達額:1億9000万円
調達先:XTech Ventures / ディップ

学生企業起業を経て、ソニーのビジネス戦略部門やDeNAを経験した河野理愛氏によって設立されたスタートアップ。DeNA執行役員を経験した近藤和弘氏もCOOとして参画している。

同社は、スピーチやセールス、プレゼンテーションを解析・数値化し、より良いコミュニケーションの方法を提案するサービス「UpSighter」の開発、運営を行っている。コミュニケーションの全てをリモートワーカーたちが解析をしている。同社の従業員の8〜9割を担うアノテーションワーカーと呼ばれる彼らはAI学習に特化した学生インターンや拠点のひとつである徳島にUターン、Iターンし就職した人々である。解析を完了するまでのタスクの細分化、一人あたりの業務範囲の固定化が解析という専門性の高い業務をコンサルタントなしで可能にしている。

2020年1月には2017年12月のプレシリーズBラウンドに続く、1億9000万円の資金調達を実施。累計の資金調達額は5億円に上る。この調達を受けてアルゴリズムの強化を図り、サービスの拡充やパートナー企業との協業を深めていく。

MiL



調達額:約1億8000万円
調達先:オイシックス・ラ・大地 / 岡田隆 / 長友佑都

ヘルスケア×フードテックを軸に、地球環境と人々の自己実現をサポートする次世代の食文化を創出しようと試みるスタートアップ。世界中で注目を集めているエシカル消費と、日本が築き上げてきた食文化やクラフトマンシップを大事にしながら新しい「食」のブランドづくりを行なっている。

同社の理念を体現する原点となった事業が、美と健康を内側から整えるヘルスケア創作料理レストラン「倭」だ。西麻布に店舗を構え、フルコースで600kcal程度の料理を提供している。2019年4月には、管理栄養士監修のオーガニック離乳食「ミタス」をローンチ。約9カ月で販売実績5万食を突破、LINE@のお友達登録数約1800人、Instagramのフォロワーは1万人を超えた。

文=STARTUP DB

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