そんな文化を日本にも広めようと、2010年、花業界の有志たちにより「フラワーバレンタイン」の啓発活動が始まりました。青山フラワーマーケットも参加し、日本で男性の「花贈り」を応援する活動を続けて、2020年に10周年を迎えます。
欧米のバレンタインでは、花のなかでも「赤いバラ」を贈ることが最もポピュラー
この活動では、2012年から三浦知良選手に“Mr.フラワーバレンタイン”として就任いただいていますが、驚くことに、三浦さんは年間で1000本を超える赤いバラを女性に贈っています。
これは、三浦さんが以前、知人とその奥様を空港に迎えに行った時に、知人が1輪の花を持って待っていて、それを受け取った奥様がとても喜んでいたのを見たのがきっかけとのこと。着飾った特別なシーンでもないシーンでのその出来事がとても印象に残り、「自分も花を贈ろう!」と思ったのだと言います。
それから、三浦さんは仲間の集まりでも花贈りを実践しています。例えば、女性が3人来る集まりであればバラの花束を3つ用意して、さりげなく渡しているそうです。
昨年のクリスマスに、私も友人数名から依頼されて赤いバラを用意したところ、全員から異口同音に「花の力は凄いね」と言われました。花を贈ると、相手の表情が自然と緩むというか、幸せ感がにじみでている感じが最高であると、三浦さんもおっしゃっています。
さて、いざ花を贈るとき、花屋で花をオーダーするにはコツがあります。ただ予算を伝えるのではなく、贈る相手を思い浮かべて、そのイメージをフローリストに伝えるのです。そうして“想いながら”選ぶという気持ちを込めると、喜んでもらえた時に、自分に倍の喜びが返ってきます。100%お任せだけは避けてみて下さい。