5G分野で最大のシェアを奪ったのは、米国が国家の脅威に位置づける中国のファーウェイだった。
ファーウェイの5G市場におけるシェアは36.9%で、2位のサムスンが35.8%だった。さらに中国のVIVOやシャオミがそれぞれ、10.7%と6.5%を獲得した。残りの数%を韓国のLGなどのメーカーが占めていた。
Strategy Analyticsの担当者は「世界の5G端末の出荷台数は2018年のゼロから、2019年には1870万台にまで伸びた。5Gスマホの需要は、当初の想定を上回っている。現状では米国や欧州は5G導入で、アジアに大きく遅れをとっているが、今年の後半にはそのギャップは縮小すると予想される」と述べた。
中国での5Gの普及を後押ししたのはメーカー同士の競争で、韓国においては通信キャリアが重要な役割を果たした。そして、中国市場ではファーウェイが主導権を握った。
ファーウェイは先日、一部の制限つきではあるが英国政府から5Gの通信機器の導入についての合意をとりつけた。これは、米国の意思に反する動きでありアメリカの議員らは反発している。
一方、現時点の5G端末の出荷先の大半は中国と韓国だ。サムスンやLGは一部の5G端末を米国でも販売したが、本格的な販売が始まるのはまだ先のことだ。
ここで気になるのは、アップルが2020年にどのような動きを見せるかだ。新しいiPhoneがリリースされるのは、通例では9月以降とされており、今年の端末は5G対応が見込まれている。
「アップルやその他の大手が5G端末を市場に投入することで、今年の世界のスマホ市場には新たな波が訪れる」とStrategy Analyticsの担当者は述べた。
「しかし、新型コロナウイルスの感染拡大が中国での流通に影響を及ぼし、5G端末の供給が遅れ、2020年前半のアジア及び世界での需要が低下する可能性もある。関係者らは今後の動向を注視すべきだ」と担当者は続けた。
ファーウェイは2019年に世界で690万台の5G端末を出荷していたが、同社が今年、どこまでシェアを伸ばせるのかは不明だ。中国企業が5G分野の主導権を争うなかで、米国政府の努力がどのような結果をもたらすかにも注目したい。