とくに、自分に対してのいらだちなのか、他人に対してのものなのかは、重要なポイントです。例えば、自分が何かに対して反対意見を述べる機会を与えられず、誤解されたと感じたのであれば、それは次からどう振る舞えばいいのかという学びにつなげられるのです。
一方、他人が嫉妬心から言った言葉にいらだった場合などは、自分ではコントロールができない。全世界を自分の味方にできない以上、自分の目的を遂行するために必要な手段を講じることに集中したほうが効率がいいし、対立に対して対立で応じても永遠に交わるポイントが見つかりません。ならば、そこはスルーするというやり方もあるのです。
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学びにもフォーカスする
自分が理不尽だと思う状況や、対立など緊張を強いられている状況にあるときには、自分のパフォーマンスの向上だけでなく、学びにもフォーカスすることが大切です。
自分の思い通りに物事が運ばないのはよくあることですが、どんな状況からも学ぶということは必ずできますし、「学んだ」という結果を確実に得られます。思い描いた未来に到達するための努力だけではなく、その過程にある学びをもフォローすることで、今いる場所への不満だけにとらわれ過ぎず、未来への「解」につなげることができるのです。
未来志向であること。それが、自分の居場所で価値を発揮できるようになる最大のポイントだと思います。かつて茅野さんからかけられた言葉は、このように自分のなかでは発展してきたのです。
連載:「グローバル思考」の伸ばし方
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