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「グローバル思考」の伸ばし方

Jacob Lund / Shutterstock.com

「ブレグジットの前にメグジットが起きた」と世の中を騒がせたハリー王子とメーガン妃による英国王室離脱騒動。私の正直な感想は、「メーガン妃は、“英国王室のプリンスの伴侶”という立場でできることはたくさんあったのに」というものでした。

確かに王室という特殊な環境ですから、私たちの想像を超える困難があったのかもしれませんが、少しずつ自分の周囲を変えていくことだってできたはずです。慈善活動や女性の地位向上など、彼女が子供の頃から信じて行動してきたことを世界に向けて発信し、実現できる場所にいたのに、それを簡単に手放してしまって、果たしてよかったのか……と。

今回の騒動を受け、私は自分がかつて受けたアドバイスを思い出しました。日本の4大商社で初の女性役員となった伊藤忠インターナショナル社長の茅野みつるさんと、GE初の女性副社長ベス・コムストックさんからいただいた言葉です。

自分に何ができるかを考える姿勢

茅野さんは、2003年、ダボス会議のグローバルヤングリーダー100人の1人に、日本人女性として唯一選出されました。そのとき主催者のクラウス・シュワブさんから「あなたはなぜ選ばれたと思いますか」と尋ねられて、「私に期待されていること」「私にできることは何か」をずいぶん考えたと、私に話してくれました。

そして、シュワブさんの問いを受けて、日本の企業において女性の立場で発信することが自分の役割だと考え、伊藤忠商事でメンタープログラムを立ち上げました。

茅野さんと出会った頃、私は大企業で日本人女性初のポジションに就いていたので、目先の仕事をこなすことに手いっぱい。そのため、「自分が置かれている立場をよく考えて、自分に何ができるかを考えるという姿勢が重要」という茅野さんのアドバイスに、なるほどとうなずいたものの、具体的にどうしたらいいか、よくわからないままでした。

それがわかったのは、その後、当時GEのCMOだったコムストックさんと一緒に仕事をした時でした。

さまざまな問題からの立て直しを計るため、未来にフォーカスして戦略を立て、突破口を切り開こうとしているのに、現場はなかなか1つになってくれない。そんな困難な状況のなか、コムストックさんから繰り返し言われたことがありました。

文=秋山ゆかり

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