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2020.01.28 15:00

アウディ、スタイリッシュなセダンの魅力で勝負する「最先端の一台」──Audi A6 55 TFSI quattro S line

Audi A6 55 TFSI quattro S line

SUVもスポーツクーペもいいけれど、クルマのよさは、じつはセダンに凝縮されている。車体構造からくる乗り心地のよさや静粛性が、フォーマル性とともに、他の車型より格段に高いのだ。それをわかっているクルマ好きに勧めたいのが、アウディが手がけるA6である。

A6は、アウディの屋台骨として1994年の初代から2019年登場の5代目にいたるまで高い評価を得ている。アウディにスポーティなイメージを抱いているひともいるだろうが、A6はエレガントなスタイリングに、広く、かつ、ぜいたくに仕上げられたインテリアをもつ。それは大きな魅力であり続けているのだ。

技術的にも進んでいる。いまでこそハイスピードドライビングに必須と目されている全輪駆動システムを、アウディのセダンは80年代から搭載しているのだ。

アウディを「ジャーマンスリー」と呼ばれるドイツの卓越した自動車ブランドの一角に押し上げたのは、2019年8月25日に物故した天才的なエンジニアにして非凡な経営者フェルディナント・ピエヒ氏である。

250kW(340ps)の最高出力を発揮する2994ccV型6気筒エンジンに、全輪駆動のクワトロシステムを組み合わせたA6 55 TFSI quattroに乗ると、スムーズな加速性と、きれのいいハンドリングと、しなやかな乗り心地など、あらゆる点で卓越しているのに感心する。新型A6を操縦していると、機会あるごとに見聞きしてきたピエヒ氏の“技術的にもスタイル的にも最高のクルマを作りたい”という情熱に思いがいたる。こういう人間くささを感じるのも、アウディ車の大きな魅力だ。

人間的という点では、数々の安全装備に加え、ボタンやスイッチをなくしたMMIタッチレスポンスや、車載システム上でスマートフォンアプリを使えるスマートフォンインターフェイスなど、ドライブをサポートする機能にも注目したい。あたらしい時代でも、人間中心のクルマとして頂点に居続けるというアウディの熱意に感心するのだ。

Audi A6 55 TFSI quattro S line

駆動形式:quattro(4WD)
全長:4950mm
全幅:1885mm
全高:1430mm
最高出力:340ps/5200-6400rpm
価格:11730000円(税込み)
問い合わせ:アウディ ジャパン コミュニケーションセンター(0120-598106)

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text by Fumio Ogawa | edit by Tsuzumi Aoyama | photograph by Tsukuru Asada (secession)

この記事は 「Forbes JAPAN 1月号」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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