生け花で右脳を鍛える。働き方改革 x 伝統文化の可能性

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健康経営と働き方改革、双方に共通しているテーマとしては、働く人の生産性を最大化させることが挙げられます。生産性の最大化に向けて、生け花のような非日常体験から得られるインスピレーションやリフレッシュ体験は有効だと考えています。

だからこそ、織田信長が戦(いくさ)の前に能を舞ったと言われているのと同じように、戦国大名たちは華道を大事にしていたのでしょう。これをチームメンバーで一緒に行うことで、新たな話題が異なる視点を生み、イノベーションの源泉になることも期待できるかもしれません。

華道の他にも茶道、香道、雅楽、狂言、文楽など、日本の伝統文化には呼吸とともに、右脳的感覚を大切にしているものが多々あります。

この時代に働く人、とくに左脳的なロジックや言語処理を中心とした業務を担っている方に華道を嗜んでもらうことで、それが新たな刺激となり、仕事にもプラスに働くのではないでしょうか。

華道は、ペットボトルに一輪の花を生けることからでも始められます。もし、「いま」に集中したくなったら、そうして呼吸への意識を高めてみてはいかがでしょう。東京オリンピックもあり、外国人とコミュニケーションを交わす機会も増える今年は、こうした「道」始めるのにはぴったりかもしれません。


左:華道古流宗家十一代家元・宇田川理翁と右:平井孝幸

連載:ポテンシャルを引き出すライフスタイルのコツ
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文=平井孝幸

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