乳がんという「転機」


ようやく親友Mと再会


人間ドックの結果を開封して、ショックでわけがわからず、コートを着たまま親友Mに電話したあの日から1カ月、毎日、絶え間ないLINEでの会話に支えられ、4月の終わりにようやくMと会うことができた。いっしょに激ウマ餃子を食べてから、参道を森林浴しながら歩き、明治神宮でお参りした。おみやげに、と「猿の腰掛」という漢方薬を手渡された。Mは、早口で煎じ方を教えてくれた。

猿の腰掛 乳がん

帰宅後にちゃんと調べたら、漢方薬を煎じるには金属のやかんではなく、土瓶がいいそうで、その日のうちにアマゾンプライムで常滑焼の土瓶を注文した。それ以来、毎朝15分、猿の腰掛を煎じ続けた。飲む前から、買ってきてくれたMの気持ちだけで、既に免疫細胞の一つであるNK(ナチュラルキラー)細胞が活性化しているのを感じた。毎朝、煎じるたびに感じた。

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連載「乳がんという『転機』」。筆者は電通 チーフ・ソリューション・ディレクターでForbes JAPANオフィシャルコラムニストの北風祐子さん。

初動から立ち直るまでのブログ的記録。11人に1人が乳がんになる時代、大親友がたまたま医師だったおかげで筆者が知ることができたポイントを、乳がんの不安のある女性たちやその家族に広く共有し、お役に立てていただけたらと考えています。

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文=北風祐子、写真=小田駿一、サムネイルデザイン=高田尚弥

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