金融の善悪、不穏について執筆

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米国のバンカーが我が世の春を謳歌している。低金利に減税、2%を超える成長率と過去最低の失業率という力強い経済を追い風に、米国の銀行は史上最高となる計2500億ドル(約27兆4000億円)近くの年間利益をたたき出している。

バランスシートも健全で、貸し倒れは最小限に抑えられている。テクノロジーを活用したコストカットや、活発な合併の効果もあり、利益率も引き続き良好だ。米銀の2019年の経営破綻はわずか4件。前年は0件だったから、それに比べると増えたことになるが、何百もの銀行がつぶれた金融危機の時期を思えば隔世の感がある。

米連邦預金保険公社(FDIC)の調べによれば、米国で現在赤字の銀行は4%ほどしかなく、19年には全体の6割超の銀行が前年比で利益が増えた。ただ、実際の業績は大手行のなかでもかなりバラツキがある。

11回目となるフォーブス「米国の最高の銀行」ランキングは、成長や信用の質、収益性など10指標に基づいて、米国の資産規模上位100位の上場銀行・貯蓄機関を番付したものである。

ランキングは調査会社のS&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスのデータを基にフォーブスが独自に作成した。20年版のトップ10は以下の通り。

1位. CVBファイナンシャル(総資産額110億ドル)
・有形自己資本利益率(ROTCE):17.7%
・不良資産比率:0.15%
・普通株式等Tier1(CET1)比率:14.6%
・効率性比率:40%
・営業収益成長率:41.5%

2位. SVBファイナンシャルグループ(総資産額680億ドル)
・ROTCE:21.9%
・不良資産比率:0.19%
・CET1比率:12.7%
・効率性比率:45%
・営業収益成長率:28.1%

3位. パシフィック・プレミア・バンコープ(総資産額120億ドル)
・ROTCE:16.2%
・不良資産比率:0.06%
・CET1比率:10.9%
・経費効率性比率:50%
・営業収益成長率:24.9%

4位. ホーム・バンクシェアーズ(総資産額150億ドル)
・ROTCE:21.1%
・不良資産比率:0.48%
・CET1比率:12.2%
・経費効率性比率:40%
・営業収益成長率:マイナス0.6%

編集=江戸伸禎

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