米フォーブスが選ぶ「日本の冬祭り」6選

弘前城雪燈籠まつり(Shutterstock)

弘前城雪燈籠まつり(Shutterstock)

この冬、国内でスキー旅行に出向くなら、合わせて地元の祭りにも参加してみてはどうだろう。北日本、北海道や東北地方にはさまざまな祭りがある。どの祭りも、その土地の魅力をより明るく照らし出してくれるに違いない。



1. さっぽろ雪まつり


さっぽろテレビ塔近くの会場で行われるさっぽろ雪まつり (Getty Images)

日本で冬の祭りといえば、何といっても「さっぽろ雪まつり」だろう。毎年国内外から数百万人の人が集まるイベントである。観光客のお目当ては、雪や氷でできた何百体もの像だ。

雪まつりの会場は3カ所に分かれている。まず足を向けてほしいのは、大通公園内の大通会場だ。毎日、日没とともに雪像が照らし出される中、スケートリンクで滑ったり、さまざまな出店で食事を楽しんだりすることができる。すすきの会場では、氷像を使ったイベントやコンテストが行われるほか、氷でできた「アイスバー」もある。つどーむ会場では、家族向けのイベントが満載だ。2020年のさっぽろ雪まつりは、1月31日から2月11日まで開催される。


宿泊地候補:札幌には、「JRタワーホテル日航札幌」などさまざまな高級ホテルがある。市街地を少し離れた場所にある、「定山渓鶴雅リゾートスパ森の謌」もおすすめだ。

2. えぼし雪上花火大会

東北地方北部にあるみやぎ蔵王えぼしリゾートは、毎年、「えぼし雪上花火大会」の時期になると活気づく(2020年は1月25日に開催)。この花火大会は、音楽と花火のコラボレーションが特徴的で、たいまつを片手にゲレンデを滑り降りる人の姿も見どころだ。

奥羽山脈の宮城県側に位置するみやぎ蔵王えぼしリゾートは、長くなだらかなゲレンデの美しさが有名で、白石市や近隣の蔵王町から足を延ばす人が多い。会場付近の山脈のふもとには、遠刈田温泉という温泉街もある。

宿泊地候補: 温泉と高級旅館の雰囲気を楽しみたいなら、蔵王町にある「温泉山荘だいこんの花」がおすすめだ。

3.蔵王樹氷まつり


蔵王の樹氷のライトアップ (Shutterstock)

宮城県と山形県の県境にあるすみかわスノーパークは、標高1100メートルと、宮城県内で最も高い場所にあるスキー場である。すみかわスノーパークの中でも特に有名なのは、毎年樹木を雪が覆う「樹氷」という現象だ。大量の雪と冷たい季節風によって形成される樹氷は「スノーモンスター」という別名もあるように、怪物のような姿を見せる。

樹氷を見るには、雪山を歩いたりゴンドラから見下ろしたりする方法のほか、雪上車で間近に行くツアーもある。スキーのピーク時期である12月末から3月初めには、毎夜樹氷がライトアップされる。

宿泊地候補:蔵王山周辺を散策するなら、「温泉山荘だいこんの花」のほか、「竹泉荘」もおすすめだ。

4. 青根温泉雪あかり

毎年、多くの観光客が青根温泉の温泉街を訪れる。お目当ては、一夜限りの祭り「青根温泉雪あかり」だ。祭りに先立って、近隣の人々が雪と氷で作った祠の中にろうそくが灯される。祭りの夜をろうそくの明かりが照らすのだ。祭りの開催は毎年2月で、2020年は9日の予定だ。

宿泊地候補:青根温泉の「流仙別邸 観山聴月」のような昔ながらの旅館に滞在してもいいし、蔵王町内のホテルを拠点にするのもいいだろう。

5. 八戸えんぶり

「八戸えんぶり」は約800年の歴史を持ち、地域の文化財として大きな役割を担っている祭りだ。春の到来と豊穣を願って、毎年冬に開催される。祭りでは、地元の人々が馬の頭をかたどった烏帽子をかぶって、昔の農具に由来するジャンギという棒を手に、踊りながら通りを行進する。八戸えんぶりは2月17日から20日にかけて行われ、毎年約25万人が集まる。

宿泊地候補:八戸市には多くのビジネスホテルや旅館がある。また、八戸市から30分ほどの場所には「星野リゾート 青森屋」がある。

6. 弘前城雪燈籠まつり


弘前城と明かりが灯された燈籠 (Shutterstock)

本州の最北端にある青森県では、毎年、「弘前城雪燈籠まつり」で冬を祝す。弘前公園内の弘前城で4日間行われるこの祭りを訪れると、あらかじめ地元住民が雪で作った何百という燈籠やかまくらなどの像が楽しめる。日没後すぐに、すべての燈籠に明かりが灯るのだ。2020年の弘前城雪燈籠まつりは、2月8日から11日まで予定されている。

宿泊地候補:大鰐温泉の「星野リゾート 界 津軽」は、弘前市から30分ほどのところにある。

Lauren Jade Hill 翻訳=加藤今日子

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