ビジネス

2020.01.24 10:30

元フェイスブックジャパン代表の次なる挑戦。まずはクラフトビールから

MOON-Xを創業した、長谷川晋


テスト販売での意見をもとに、味も変化
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2019年8月にMOON-Xを創業し、木内酒造とともにクラフトビールの開発に着手。3カ月後の11月頃にはクリスタルIPAが完成した。その後、試しに400ケースをテスト販売してみたところ年内で完売するほどの人気を見せたという。

「飲む前から普段飲んでいるビールと違う、と感じられるように数種類のホップを混ぜ、醸造のタイミングも分けて、フルーティーな香りが出るようにしました。そのほか、どんな料理でも合う、毎日飲めることが大事だと思い、IPAの中でもすっきりした味わいにすることを開発にあたって意識しましたね」


写真=MOON-X提供
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D2Cブランドの商品は一度作ったら終わりではなく、消費者の声をもとに日々アップデートしていく必要がある。クリスタルIPAもテスト販売で購入してくれた人を対象にアンケート実施し、そのアンケート内でのフィードバックをもとに、2月に発売する商品はレシピを変更しているという。味自体も進化しているのだ。

「消費者とは一度限りではなく、継続した関係を築いていく。例えば、一緒にビールをつくったり、飲んだりする。昔だったら誰が買ったか分からなかったので継続した関係性を築くことは不可能でしたが、テクノロジーによって可能になった。時代の変化に合わせて、ブランドづくりも進化していくべきだと思います」

1月24日から発売するクリスタルIPAは、まずは公式サイトのみでの販売を予定しているという。

「世界でウケるかどうかの視点も大事ですが、“こだわり”を持つことで生活が豊かになったり、テンションが上がったりする。今後立ち上げていくブランドは、そういった視点を大事にしていけたら、と思っています」

文=新國翔大 写真=小田駿一

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