ビジネス

2020.01.23

人々の購買に選択肢をもたらす、「消費行動イノベーション」の先駆者

グロービス・キャピタル・パートナーズ ディレクターの渡邉佑規とレンティオ代表取締役社長の三輪謙二朗


渡邉:「消費行動を変える会社」になることのインパクトは大きい。三輪さんが起業家として優れている点は、ビジネスに対する「手触り感」が圧倒的に高いこと。例えば、盗難対策のノウハウについて、日本でいちばん詳しいと思うくらい雄弁に語る(笑)。メンバーもそれをわかっているので、ついてきてくれるのではないか、と思う。

三輪:これまで製品がいいなと思う時に、買う、買わないの選択肢しかありませんでした。ここに「借りる」「借りた後に買う」「新品を借りて合わなければ返す」という消費行動が生まれ、当たり前になれば、ユーザーの皆様の満足度向上はもちろんですが、悪かろう安かろうという製品が淘汰され、いい製品だけが生き残る。それは経済にとってもいいことではないかと思います。

渡邉:今後は、さらなる「購買体験のイノベーション」のため、取扱製品を増やしていくだけにとどまらず、リアル店舗の開設、空港や駅、観光施設での貸し借りなど、どんどんUXをアップデートしていければと期待しています。


わたなべ・ゆうき◎グロービス・キャピタル・パートナーズ・ディレクター。三井住友銀行、大和SMBCキャピタル(現・大和企業投資)およびSMBCベンチャーキャピタル、SMBC日興証券投資銀行部を経て、2015年7月より現職。一橋大学大学院国際企業戦略研究科終了(MBA)。主な投資先は、FABRIC TOKYO、ビズリーチ、akippa、SORAなど。

みわ・けんじろう◎レンティオ代表取締役社長。2008年、明治大学卒業後、楽天入社。モバイル推進グループにてモバイル版楽天市場の拡大に貢献後、ECコンサルタントとしてキッチン日用品雑貨ジャンルグループ配属。退職後、ECベンチャー企業を経て、15年4月にカンパニー(現・レンティオ)を創業。

文=山本智之 写真=平岩 享

この記事は 「Forbes JAPAN 1月号」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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