メンター探しで避けるべき5つの過ち

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成功を収める人の背後には、その人を成功に導いたメンターがいるものだ。歴史上で特に有名なメンター関係としては、マヤ・アンジェロウとオプラ・ウィンフリー、スティーブ・ジョブズとマーク・ザッカーバーグ、ウォーレン・バフェットとビル・ゲイツらがいる。

オプラ・ウィンフリーはマヤ・アンジェロウについて「彼女はいつも私のそばにいて、私の人生でも特に重要な時期に私を導いてくれた。メンターは重要なもので、何らかの形のメンター関係なしに世界で成功する人はいないと思う」と述べている。

メンター探しは素晴らしい経験になり得る一方で、いくつかの落とし穴を心に留めておく必要がある。ここでは、メンター探しでよくある5つの過ちを紹介する。

1. キャリアの目標が不明確

誰かとメンター関係を築きたいと心に決めたら、次のステップは総合的なビジョンを作り上げることだ。なぜメンターが必要で、何を支援してほしいのだろうか? よくある間違いとしては、どのような支援が必要かについて考えることなくメンター候補に面会を依頼してしまうことがある。

事前準備をしておくのが賢明だ。目標を定めた状態で会話に臨むこと。あなたからの依頼が具体的であればあるほど、双方がより多くのものを得られる。

2. 万能なメンターを求める

自分がなりたいと思うものを全て体現した完璧なメンターを求めてしまう人は多い。そんな人を見つけるのは不可能かもしれない。その代わりに、自分のための「諮問委員会」を探すつもりで臨み、さまざまな経験を持つ複数の人物を見つける必要があるかもしれないと思おう。例えば、パーソナルブランドの分野であなたを支援できるメンターと、小規模事業での資金確保で経験を積んだメンターを別々に見つける必要があるかもしれない。

3. 自分よりも経験豊富な人だけを候補にする

メンターについて考える際にありがちな思い込みとして、自分より年上で経験豊富な人を探さなければならないという考えがある。ピアツーピア(同じレベルにいる人同士)のメンター関係の効果を侮ってはいけない。従来型のメンターとは違い、ピアツーピアのメンター関係では双方が同等のコミットメントと責任を持ち、2人の間に平等が生まれる。ピアツーピアのメンター関係は、上下関係があるメンター関係よりもギブ・アンド・テークの要素が強くなる。

また、相手もあなたと似たようなことを経験しているため、あなたが直面している課題をより深く理解できるだろう。それに、今の同僚が5年後にあなたを採用する立場になる可能性もゼロではない。
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編集=遠藤宗生

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