メンター探しで避けるべき5つの過ち

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4. 自分と全く同じような人を探す

自分の分身のような人だけをメンター候補とせずに、自分とは異なる背景を持つメンターを選ぼう。そうすれば、個人的な面でも仕事面でも成長できる。自分とは異なる事業分野や業界に触れてきた人を選ぼう。元米国務長官で、現在はスタンフォード大学経営大学院で教鞭をとるコンドリーザ・ライスは、メンター探しの際のアドバイスとして次のように語っている。

「自分が尊敬できるようなロールモデルと、自分のキャリアに関心を持つ人を探すこと。ただし、重要な注意点がある。自分と同じような人をメンターにする必要はない。私がもし、ソ連に精通した黒人女性のメンターが現れるのを待っていたら、きっと今も待ち続けていただろう。私のメンターの大半は年配の白人男性だった。私の分野で多かったのがこうした人たちだったからだ」

5. 一方通行のメンター関係をつくる

メンターとの関係は、ギブ・アンド・テークがあるときに最も効果を発揮する。双方がある程度の対価と利益を得るべきだ。例えば、指導を受ける人がソーシャルメディアに精通しているなら、その面でメンターを支援できるかもしれない。

指導を受ける側が提供できるものは、知識以外にもあるかもしれない。アイデアや異なる考え方が他人の耳にどう聞こえるかを試す役割を果たすこともできる。指導を与える側、受ける側のどちらにいようと、あなたの人生経験は重要なもので、共有する価値がある。

メンター探しでは、自分から行動する積極性が必要だ。自分を導いてくれるような尊敬する人物にアプローチするのをためらわないこと。強力な人脈をつくるには努力が必要だが、どんなものでも努力した分だけ結果は返ってくる。

最後に、メンターの存在を当たり前のものと考えないこと。少しの準備や正直さ、尊重と感謝の気持ちを持つことで、仕事での貴重な関わりだけでなく長期的な友情が築けるはずだ。

編集=遠藤宗生

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