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2018年に公開したUPSと共同開発したArrivalのバン(Photo by United Parcel Service)

英国に本拠を置くEV(電気自動車)メーカー、「Arrival」はこの分野で知る人ぞ知るポジションにある企業だ。1月16日、Arrivalは韓国の現代自動車とその傘下の起亜自動車(Kia)から、1億ユーロ(約123億円)の出資を受けたとアナウンスした。

Arrivalと現代、起亜の3社は今後Arrivalのプラットフォームや技術を用い、共同でEV車両の開発を進めていく。現代自動車は今年のCESで、新たなモビリティのソリューション「パーパス・ビルト・ビークル(PBV)」に注力すると宣言したが、Arrivalのフレキシブルなスケートボード・プラットフォームを、その実現に役立てたい考えだ。

Arrivalは製造工程の合理化により、ガソリン車と変わらない低価格で、クラス最高のEV車両を発売しようとしている。

同社は既存のEVメーカーの車両を「第1世代のEV」と呼び、自社のモデルは第2世代の製品になると述べている。「現代自動車グループとの提携により、当社がステルスモードから脱出できたことは非常に喜ばしい。現代やKiaとの取り組みを通じ、次世代のモビリティを支えるEV車両の開発を開始する」と、Arrivalの戦略主任のAvinash Rugooburは声明で述べた。

Arrivalはまだ自社のEV車両を製造していないが、今後発売する車両がコストやデザイン面で既存のEV車を上回り、新たなカテゴリを切り開くと述べている。同社は2020年の早い段階でプロトタイプのテストを開始し、2021年から製造を本格化するという。

ArrivalはEV車両の製造に、マイクロファクトリーと呼ばれるプラットフォームを採用し、コスト効率を高めると述べている。

昨年11月、カナダ企業のブラックベリー(BlackBerry)傘下のQNXは、ドイツ企業イータス(ETAS)と自動運転車向けプラットフォームを開発すると宣言した。ArrivalはQNXのシステムをADAS(先進運転支援システム)に採用すると報じられた。

2018年のモータースポーツのイベント、Goodwood Festival of Speedに出場したRoboraceの自動運転車両にも、Arrivalのテクノロジーが採用されていた。RoboraceのチェアマンはArrivalの技術を高く評価していた。

編集=上田裕資

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