不在時もリーダーシップを発揮するには

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3. 予備業務リストを部下に与える

あなたがいない間、全てがあまりに順調に進み、部下がもっと仕事が欲しくなる状況になるかもしれない。あなたが追加の仕事を与えられない場合、どうすればいいだろう? それは、予備業務のリストを事前に考えておくことで解決する。

以前、ある編集担当者は私がいない間、スラックで顧客担当者にしばしば「手が空いている」と連絡していた。顧客用のコンテンツがない時、その編集担当者は執筆テーマのブレインストーミングや新たなライター探しなど、価値の低い仕事をしていた。ただ今では十分な業務リストがあるため、私が不在でも仕事をし続けられる。

営業担当に対しても、見込み顧客開拓や既存顧客との接触といったプランを設定できる。マーケティング担当には、インフォグラフィックなど、あれば望ましいものの製作を頼もう。顧客担当者なら、空いている時間は顧客との信頼関係構築に使える。

4. 親愛のしるしを送る

リーダーシップとは問題解決や仕事割当だけのものではない。リーダーは関係性を養うものだ。特に、オフィスを離れて1週間過ごすなど、冷たいと思われかねない行動を取った場合にはこれが重要だ。

出張先がどこであれ、期間がどれほどであれ、ゆっくりできる時間は少しくらいあるだろう。その時間を活用して、スラックでGIFアニメーションを送るなどクリエイティブな方法で「皆と一緒にいれなくて残念」というメッセージを送ろう。部下が知っている芸能人や顧客と撮った写真を送るのも、手書きの葉書きを送るのもいい。

5. 土産となる成果を持ち帰る

あなたが土産のプレゼントを抱えてオフィスに戻るのを見て、部下は喜ぶかもしれないが、持ち帰るべき重要なものは他にある。部下が知りたいのは、あなたの不在がどう会社に利益をもたらしたかだ。新たな顧客を得たのか。あるいは、企業文化構築のためのアイデアを持ち帰ったのか。

部下には口で伝えるだけでなく、実際のものを示すこと。利益を従業員に還元する制度があるなら、部下の賞与増加につながる利益増加を、そうした出張と関連付けられるだろうか? 生産性向上の新たな方法を学んだなら、それを率先して実践し、どれほど仕事を効率化できるかを部下に示そう。

私にとって対面の時間は大切であり、私はできるだけオフィスで過ごすようにしている。だがもっと大切なのは、たとえ私が物理的にその場にいなくとも、いつもサポートしていると部下に分かってもらうことだ。

編集=遠藤宗生

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