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地域経済とソーシャルイノベーション


──なぜモノに使うよりコトに使う方が幸せなんですか。

経験は非実体だから幸せを長く感じます。もうひとつは経験というものはその人の心の有り様を変容するので、より心理的な満足度を得られます。

例えば、受け身の情報の例としてテレビがあります。テレビをたくさん見る人は孤立傾向だったり、神経質な傾向があります。そんな時間は、幸せなお金の使い方になりにくいということです。それが、3つめの「受け身で得た情報にお金を使わない」です。



──デジタルに依存しすぎないのも重要だと思います。今、手段であるはずのスマホが、スマホありきの生活に逆転しているように思えます。もっと人とたくさん会うことが大事で、アクションプランでいうとスマホを使う時間を減らして、実際に会って情報を得ましょうということですね。

4つめ「大きなお金と小さなお金を区別する」は、「心の家計簿」という考え方です。

人は目的別にお金を心の家計簿で分けています。たとえば同じ1万円あっても、スーパーへ行くときに使う1万円と、家や子どもの教育に使う1万円の価値って全然違うでしょう。

心の家計簿はいくつかのページにわかれていて、大きなお金が使える家計簿と、小さなお金しか使えない家計簿があって、それぞれの支出にどれだけお金を出せるかという限度枠管理がばらばらです。

そして、心の家計簿をうまく使えている人の方が幸せだ、という結果も出ています。

自分の社会的な大義などのためにお金を使える人の方が幸せですよね。それができない人は大事なときにお金を使おうと思っても使えないし、縮こまってしまいます。自分が実現したい夢のためにはバンとお金が使える人というのはとてもすばらしい。

──たとえば読者の方にこれから心の家計簿つけることになったとき、まずなにをやるべきですか。

まず自分が大きなお金を出してもいいっていうページと、それ以外のページ、小さなコーナーを分けることです。

例えば、ボリビアのウユニ塩湖に行きたいって人がいるとします。そのためは100万円貯めたい。それが大きいページに載ると、今度は別の家計簿のページ、買い物のページがきゅっと縮みます。例えば、お昼はコンビニのおにぎりにして節約しよう、という風に。そのように分けていきます。

ビル・ゲイツの心の家計簿は、チャリティのページがどーんと大きい、でも日常生活は慎ましやかですよね。それはページが違うからです。

写真=二川 智南美

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