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郭台銘(ToyW / Shutterstock.com)

フォーブスは1月15日、「台湾の富豪」50人ランキングの2020年版を公開した。トップ50人の保有資産の合計は昨年の1040億ドルから、今年は1120億ドルにまで伸びた。

本年度のランキングで最大の資産の増加率を記録したのは、中国のファーウェイに電子部品を提供するWUSプリンテッド・サーキット(關於楠梓電子)創業者のWu Li-gannだ。彼は前年から資産を138%伸ばし、13億6000万ドル(約1500億円)で32位に入った。

5Gモデムの開発元のMediaTekのCEOの蔡明介も前年から80%資産を伸ばし、13億ドルで35位に入った。

金額ベースで最大の資産の増額を達成したのは、食品メーカー中国旺旺(ワンワン)グループの蔡衍明だ。昨年は56億ドルで5位だった蔡は14億ドル資産を伸ばし、70億ドルで3位に浮上した。

昨年1位だった鴻海(ホンハイ)精密工業の創業者、郭台銘(テリー・ゴウ)は、昨年から4億ドルの資産の減少となり、69億ドルで4位に転落した。本年度の1位は食品メーカーの康師傅(カンシーフー)を率いる魏(ウェイ)兄弟で、保有資産は72億ドルとされた。

上位50人の富豪の中で今年、資産を伸ばしたのは25人だったが、そのうち9人はテクノロジー業界で富を築いていた。資産6億1500万ドルで46位に入ったCho Jyh-jerは、MediaTek株の上昇により10年ぶりにランキング入りを果たした。

2019年に売上を急増させたWin SemiconductorsのYeh Kuo-I(43位)は、資産9億ドルで初のランキング入りを果たした。上海市場に上場するコバルト精錬事業者Zhejiang Huayou Cobalt社の筆頭株主のXie Weitongも、株価の上昇により42位に入った。

アップルにスマートフォンの筐体などを納品するCatcher Technologyを率いるHorng兄弟は、iPhoneの売上不振によって資産を27%減少させた。スポーツシューズの製造を手掛けるフォン・タイ・エンタープライズ(豊泰企業)のWang Chou-hsiongも、米中の貿易対立の影響から資産を15%減少させた。

フォーブスは本ランキング作成にあたり、上場企業の株式の評価額及び、外貨の評価額は1月3日の終値で算定した。非上場企業の株式価値の算定は、同業の上場企業の株価を参考に行った。

下記に10位までの氏名、資産額、運営事業を記載する。

1位:魏(ウェイ)兄弟/72億ドル/康師傅(カンシーフー:Tingyi)/食品
2位:蔡宏圖兄弟/71億ドル/国泰金控(キャセイ・フィナンシャル)/金融
3位:蔡衍明/70億ドル/中国旺旺グループ/食品・飲料
4位:郭台銘(テリー・ゴウ)/69億ドル/鴻海精密工業/エレクトロニクス
5位:蔡明忠兄弟/57億ドル/富邦金融(フーボン・フィナンシャル)/金融
6位:張虔生兄弟/46億ドル/日月光半導体製造(ASE)/半導体
7位:林百里(バリー・ラム)/43億ドル/クアンタ・コンピュータ/エレクトロニクス
8位:陳泰銘(ピエール・チャン)/38億ドル/ヤゲオ/エレクトロニクス
9位:林書鴻/37億5000万ドル/長春グループ/石油化学
10位:林耀英(スコット・リン)/29億ドル/大立光電(ラーガン・プレシジョン)/光学機器

編集=上田裕資

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