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モデルはtoCかつtoB。ユーザーは学生、学校、塾、版元を見込む

ポルトは教育界のアクターとデータに基づいたコラボレーションをすることへの挑戦も始めている。

学校との関係構築を重要視し、補助教材の一つとして使ってもらうことで、授業内や自宅の学習進捗を一括管理できるサービス提供を検討しているそうだ。新興出版社啓林館、Z会ソリューションズ、第一学習社とパートナー体制をとり、2020年度に提携学校数を100校にするという具体的な目標も掲げている。

また一見、競合にも見える塾業界とも協業していきたいという。廣瀬は、「ポルト」は良質な参考書が揃ったプラットフォームとして、塾サービスの環境整備にも関わることができるのではないかと考えているのだ。

長期的に学校や塾とは、学習データに見られる合格実績のパターンから授業内容の改善などの可能性も視野に入れている。

出版社に対しても、問題や解答内容に対するフィードバックをユーザーデータとして届けることで参考書の内容の質向上につながるのではないかと考えている。加えて、解説動画やポッドキャストなど参考書を使った勉強方法の多様化にも挑戦していきたいという。


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サービス名である「ポルト」は、ラテン語の「持ち運ぶ」と、ポルトガルにあるポルトという港町の名前にかけて「世界進出」を意味しているという。

そんな「ポルト」サービスの構想は最初、参考書ごとの買い切り方モデルで始められた。初期段階から売上を見込みやすかったからだ。

その後に検討を重ねた結果、現状の「低価格で参考書を使い放題」というサブスクリプションモデル構築に廣瀬らが挑むことにしたのは、ユーザーである学生の声に応え、寄り添うことを徹底したためだったという。

大きな目標を掲げつつも、サービス立ち上げ時から変わらないユーザーファーストの姿勢がサービスの勢いとなって生かされているのだろうか。出版社、学校、塾などのステークホルダーたちと、「ポルト」が今後どのようなユーザー思いのサービスを作り出していくのかに注目していきたい。

文=猪俣由香

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