ビジネス

2020.01.17

「二酸化炭素ゼロ配送」目指すアマゾン、欧州でもEV車導入へ

アマゾンCEO ジェフ・ベゾス(Getty Images)

アマゾンは昨年9月、パリ協定で定められた温暖化ガス削減目標に近づくことを約束し、2040年までに二酸化炭素(CO2)の排出量を実質ゼロにする「Climate Pledge」と呼ばれる取り組みを発表した。

その実現に向け、同社は1月15日、欧州でEV車両の「StreetScooter」を購入し、配送センターで活用していくと述べた。StreetScooterは欧州フォードが販売するバン型車両Ford Transitをベースにした電動の配送用車両で、ドイツポストDHLが製造を行っている。

アマゾンはStreetScooterの車両40台と充電インフラをまず欧州で導入した後、米国にも導入する計画という。

「アマゾンはパリ協定で定められた温暖化ガス削減目標を、10年前倒しで2040年に実現することを約束している。その上で当社は複数の外部企業と新たなイノベーション開発を進めている」と、アマゾン・ヨーロッパのサステナビリティ主任のAdam Elmanは声明で述べた。

アマゾンは2018年からEVメーカーとの取り組みを活発化させており、メルセデス・ベンツからEV車両の「スプリンター」を100台購入した。また、ミシガン州本拠のEVスタートアップ企業「リヴィアン(Rivian)」にも巨額の資金を注ぎ、昨年9月にはEVトラックのR1Tを10万台発注した。

R1Tの製造は2021年からスタートし、2022年までに最初の1万台が納車される予定だ。

編集=上田裕資

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