その実現に向け、同社は1月15日、欧州でEV車両の「StreetScooter」を購入し、配送センターで活用していくと述べた。StreetScooterは欧州フォードが販売するバン型車両Ford Transitをベースにした電動の配送用車両で、ドイツポストDHLが製造を行っている。
アマゾンはStreetScooterの車両40台と充電インフラをまず欧州で導入した後、米国にも導入する計画という。
「アマゾンはパリ協定で定められた温暖化ガス削減目標を、10年前倒しで2040年に実現することを約束している。その上で当社は複数の外部企業と新たなイノベーション開発を進めている」と、アマゾン・ヨーロッパのサステナビリティ主任のAdam Elmanは声明で述べた。
アマゾンは2018年からEVメーカーとの取り組みを活発化させており、メルセデス・ベンツからEV車両の「スプリンター」を100台購入した。また、ミシガン州本拠のEVスタートアップ企業「リヴィアン(Rivian)」にも巨額の資金を注ぎ、昨年9月にはEVトラックのR1Tを10万台発注した。
R1Tの製造は2021年からスタートし、2022年までに最初の1万台が納車される予定だ。