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サッカーを始めた小学生の頃から今日まで、「もっと上手くなりたい」という想いは変わりません。ただ、日本代表として日の丸を背負うようになってから、人生のベクトルが自分ではなく、世界を向くようになりました。国を代表してプレーすることの意味や、自分に求められている期待の大きさを考えたときに、「もっと自分にはできることがあるはずだ」とマインドが大きく変わったんです。

この心境の変化を言葉にするなら、「使命感」の一言に尽きます。世界中の人々に、長友佑都という人間を通じて、もっとポジティブな影響を与えることができる──むしろ与えていかなければいけないのではないかと、思うようになりました。

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僕は幸せなことに、サッカー選手として素晴らしい経験をさせてもらっています。しかし、サッカー選手でいられる期間は限られている。引退してからの人生の方が、プレーを続けてきた時間よりも長くなるでしょう。

つまり、これからずっと影響を与え続けたり、恵まれた環境に生きた恩を返したりしていくには、サッカー以外の道でも自分を磨き続けていかなければいけません。起業家になったのも、投資家になったのも、全ては「世界中の人々を助けられるヒーローになる」というビジョンから逆算した結果です。

早く行くなら一人で、遠くへ行くならみんなで

もちろんプレーで結果を出せなければ、「ビジネスなんかやっているからだ」「サッカーに集中しろ」と複数の草鞋を履くスタイルを批判されることもあります。

ただ、畑違いの領域を股にかけることで、双方に良い影響を及ぼし合うことができていると感じる機会は少なくありません。経営者になったことで、プレーヤーではなく指揮官の視点でプレーすることができるようになりましたし、アスリートとしての影響力は、投資家としての強みもなっています。アスリートだけに集中していたら、今の自分はなかったはずです。

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そもそも、サッカーもビジネスも、僕にとっては一つのビジョンを達成するための手段にすぎません。つまり、それぞれに固有のゴールがあるわけではない。僕の人生のゴールは「世界中の人々を助けられるヒーローになる」から揺らぐことはありません。

なかでも今回、投資をアプローチの一手として選択した理由は、ヒーローとして、世界中の人たちを助ける方法を増やせると考えたから。僕一人ができることは限られていますが、「日本を元気にしたい」「世界をより良くしたい」と願うアントレプレナーたちを応援することで、世界中にポジティブな影響を与えることができます。

また、僕自身が新たな挑戦をすることで、できる選択肢が多くなる。たとえば起業家達が掲げている目標を達成してくれることで、僕がリターンを得れば、更に社会に提供できる価値の総量が増えていきますよね。

文=倉益璃子・小原光史 写真=伊藤圭

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