オランダへの年間観光客数は現在の約1900万人から、2030年には2900万人に増加する見通しで、ここ数年と同じ成長が続けば4200万人に達する可能性もある。これに対し、オランダの全人口は1700万人余りだ。
アムステルダムを訪れる観光客の数は、2005年から2016年の間に1100万人から1800万人へと増加した。100万人が暮らす同市は昨年、観光客の数を抑制し、オーバーツーリズムによる支出と損害の費用を捻出するために観光税を引き上げた。今年はさらなる増税が計画されている。
観光のピークシーズンには、訪問客の増加によって現地のインフラが圧迫され、有名なキューケンホフ公園や、1997年にユネスコ世界遺産に登録されたキンデルダイクの風車群などの観光地がほぼアクセス不能となっている。
オランダはまた、これまで使用されてきた観光促進用のロゴの刷新を発表。旧ロゴにあったHollandとオレンジ色のチューリップを排し、「NL」の文字にチューリップのデザインを融合させたものに変更した。