テスラの株価は先週から約10%の上昇となり、1月13日には一株500ドルを突破した。このペースで株価の上昇が続けば、同社の時価総額は1000億ドルを突破することになる。
ロイターによると、2018年にテスラの株主総会で、マスクが一定の条件を満たせば3億4600万ドル(約380億円)のストックオプションを付与されることが承認されたという。その条件とは、テスラの時価総額が1000億ドルに達し、その水準が1カ月持続するとともに、半年間の平均になるというものだ。
マスクは現在、一切の給与やボーナスを受け取っておらず、彼が得る報酬はテスラの業績に応じて付与されるストックオプションのみとなっている。
2018年1月の決議で、テスラの時価総額が6500億ドルに達した場合は、マスクに2020万株のストックオプションが付与されることが定められた。その額は500億ドル以上に達することになる。
マスクは現在、テスラの発行株式の19%相当の、3400万株を保有している。テスラの時価総額は2012年時点では40億ドルを下回っていたが、マスクの指揮下で株価を高め、現在の時価総額は970億ドルに達している。フォーブスは現在の彼の保有資産を310億ドルと試算している。
テスラの株価は過去3カ月で2倍以上に上昇し、今年に入ってから25%近くも急騰している。株価の高騰の背景には第3四半期の売上が予想を上回ったことや、第4四半期の納車が順調に進んでいること、中国の工場からのモデル3の納車開始などがあげられる。
ロイターによると、マスクが最大限のストックオプションを受け取った場合、その額は米国企業の取締役の報酬としては過去最大になるという。スナップチャット創業者のエヴァン・シュピーゲルは、2017年のIPO直後に6億3800万ドルを受け取っていた。また、ウォルト・ディズニーCEOのボブ・アイガーは2018年に1億5000万ドル相当のストックオプションを得ていた。