ビジネス

2020.01.16

ブランドオーナーとしての小嶋陽菜 「みんなから愛される努力をしない」

「Her lip to」のブランドオーナー 小嶋陽菜


鶴岡:現在はどういったメンバーが所属しているのでしょうか?

小嶋:クリエイティブに関しては、いつかお仕事できたら嬉しいと思っていた、友人でもある女性と私の2人でやっています。オペレーションの部分を、今年の夏に入社した専属の社員が1人、業務委託で協力してくれている方が2〜3人と私のマネージャーが担当しています。本当に小さいチームで動かしていましたが、ブランドの規模感も大きくなってきているので、チーム編成は早急に進めなければと思っています。

鶴岡:小嶋さんが「ブランドオーナー」として、気を使っていることはどんなことでしょうか?

小嶋:そこまで「オーナー」としての自覚が強い訳ではないのですが…。何かを挑戦するときに、「この人といたらおもしろいものを見せてくれる」「このひとといたらいいことありそう」と思ってもらえる自分でいたいなと思っています。あんまりネガティブなこと言わずに、楽しそうだな、得しそうだなってオーラを日々出していく。そうすると、みんな協力してくれたり、一緒に仕事してくれたり、任せようって思ってくれるんじゃないかなと思っています。



SNSの反応は、ほとんど予想できる

鶴岡:Twitterのフォロワー310万、Instagramのフォロワー250万を誇る小嶋さんですが、Her lip toのSNSを運用するうえで気をつけていることはありますか?

小嶋:インスタグラムに投稿するうえでの大前提は、フィードを綺麗に見せること。ブランドの公式アカウントをフォローするのは個人アカウントよりもハードルが高いので、ホーム画面を見たときに魅力的だと思ってもらえるように工夫していますね。

もう1つは、シェアのハードルを下げること。Her lip toでは洋服を着た人がシェアしやすいようテンプレートを用意し、投稿してくれた方のストーリーを転載しています。いろんな方の着まわしを参考にしてもらうことで、購入へのハードルを下げることに成功したのではないかと思っていますね。

鶴岡:なるほど…。今日お話してみても感じますが、ブランド立ち上げ当時から、情熱が変化していないのが本当にすごいですよね。洋服のデザインからSNSまで、作り込みへのこだわりが衰えない。飽きてしまうタレントがいるなかで、モチベーションを維持できているのがHer lip toの他ならぬ強みなのではないかと感じました。

小嶋:そうですね。「自分の好きなものを紹介」と聞くと気軽なイメージを持たれるかもしれませんが紹介する以上、中途半端に妥協したものは見せられないし、自分自身も許せない。全て自分に帰ってくるからこそ、熱量高く取り組めているのだと思います。これからも「自分の好きなものを見せる場所」として楽しみつつも、こだわるべきポイントにはこだわっていきたいですね。

文=半蔵門太郎 写真=まついあやね

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