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オリンピックイヤーを勝ち抜く日本のテレビメーカーはどこか

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ソニーが北米モデルとして発表した8K液晶テレビ。75インチの比較的小さめなモデルもラインナップにある。ぜひ今年こそは日本市場にも投入したい

ソニーが2019年から2020年に発売する8Kテレビを並べると、サイズ展開は98型/85型/75型となる。8Kの豊富な情報量を表示して適正な臨場感を得ることを考えれば理にかなったサイズ展開ではあるものの、やはり日本の家屋では壁面設置を実現できない限り置き場所を持て余してしまいそうだ。

おそらくこのままでは夏の東京オリンピック開催までに高まりを見せそうな8Kテレビの需要をさらっていくのは、60型をラインナップに持つシャープのAQUOS 8Kだろう。CESで8Kテレビを発表しなかったパナソニックも含めて、春から初夏に向けた新商品の闘いに注目したい。

5Gとともに輝く次世代映像エンターテインメント。本命はやはりVRか

2020年に日本を含む世界各地で5Gの通信ネットワークを活用した商用サービスがキックオフの時を迎える。5Gは通信サービスの高速化・大容量化が実現できることから、ネットワーク経由で提供される8Kテレビ向けのコンテンツもこれから増えるものと期待されている。

だが、5Gと本当に親和性の高い映像エンターテインメントはVRの方であることを実感させるデバイスがCESで発表された。パナソニックが開発を進めるHDR対応の眼鏡型VRグラスのプロトタイプだ。

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パナソニックがCESで発表したHDR対応のVRグラスのプロトタイプ

筆者もパナソニックが出展するCESのブースでその実力を試す機会を得た。視聴した4K/HDRのVR映像は画素の存在がわからないほどきめ細かく、驚くほどに没入感豊かなVR体験を味わった。眼鏡型なのでスムーズに装着ができて負担が少ない。今回のデモンストレーションはPCにつないで8K映像からダウンコンバージョンした4K映像を視聴したが、パナソニックでは本体に結線の要らないスタンドアロン型のVRデバイスとして商品化することも検討しているそうだ。画質は今後5K相当にまで高められるという。

VR/ARエンターテインメントは、このパナソニックの試作機ほどにディスプレイの画質が練り上げられれば、本気でコンテンツに没入できる感覚を味わえるし、視差に起因する“VR酔い”に悩まされることも減るだろう。バーチャルなVR空間の中で楽しむ旅行やショッピング、ミュージアムや遠隔学習など新しいビジネスの起点を作れる起爆剤にもなりそうだ。いったん冷めかけた筆者のVRに対する興味に再び火が付いた。

文・写真=山本 敦

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