・音楽
マサチューセッツ州バークシャーズのニュースメディアで旅行分野の編集者を務めるロビン・カタラノは「音で気を紛らわす必要があるときは、イヤフォンをつけてアンビエント音楽バンドのマルコーニ・ユニオンのアルバムをいくつか携帯電話で聞いている」という。同バンドの楽曲「Weightless」は最近、あるマーケティング調査で「世界で最もリラックスできる曲」に選ばれている。
・枕
玩具企業の創業者、ハッサン・アルナシルは「体をリラックスさせて飛行機の中で楽に眠るため、2つの枕を使って首と腰を支えている」と語る。「また、着け心地の良いアイマスクを使って、頭に圧力をかけないようにしながら機内の明かりを遮って、気分を落ち着かせている」
・水分
アルコールは避け、乾燥した機内でも体の水分を維持するため十分な水分補給をしよう。国際線パイロットのブレット・マンダースは「水は親友のようなもの」と語る。「ただ、飲み過ぎるとトイレに行く必要が出てきてしまう。トイレに行くため起き、それからまた眠りにつこうとするのは最悪だ」
睡眠に最適な席は?
最も重要なのは、どの席を予約するかだ。
ハッピースリーピーヘッド・ドット・コムのブリーズは「窓側の席は壁に寄りかかって体をよりリラックスさせることができるので一番良い。また、隣の人がトイレに行きたい場合でも立たずに済む」と述べている。
ただ、実際の問題はそれより少し複雑だ。ザ・スリープ・ジャッジの調査では次のような結果が出ており、窓側の席が常にベストとは限らないことが分かっている。
・飛行機の前方では窓側の席が睡眠に最適だが、真ん中の席も悪くない。通路側は避けること。
・中央付近では、真ん中の席を選ぶこと。窓側と通路側は良くない。
・後方は睡眠に全く適していないが、その中では窓側がましだ。真ん中の席は絶対に避けること。
大半の人は飛行機の中で眠ることができない。とにかく席は狭過ぎ、機内の騒音も多過ぎるのだ。航空会社は乗客にもう少しきちんとしたスペースを与え、機材をアップグレードすることで、この問題を簡単に改善できる。その面では、エアバスのA330neo型機は非常に評判が良い。
長期的に最良の解決策は、クラス分けを廃止し、全ての席に十分な空間を設けることだ。しかし、そうなるまでには何年もかかる。そのころには、空の旅はもはや時代遅れになっているだろう。