はっきり言えば、少なくともエコノミークラスでは快眠は得られないだろう。これは、マットレスレビューサイト「ザ・スリープ・ジャッジ(The Sleep Judge)」が行ったアンケート調査でも示されている。調査では、飛行機の乗客のうち、機内で「平均以下」か「非常に悪い」睡眠レベルを経験した人は61%に上った。
調査では、機内での睡眠に関する別の認識が間違っていることも明らかになった。背もたれを後ろへ倒すと、実は睡眠の質は悪化するのだという。そう、快眠を得るには前方にもたれかかるのが一番なのだ。
ザ・スリープ・ジャッジの広報担当者、ヘーリー・グリーンは「最大限の休息を得るための最善な座り方は、前のめりになってトレーテーブルの上に寄りかかること。後ろにシートを倒したり、横に寄りかかったりするのは最も悪い姿勢」と述べている。
とはいえ、エコノミークラスでも機内での睡眠を改善する方法はいくつかある。
空の旅のプロが伝授する睡眠のコツ
機内は睡眠を妨げるものであふれている。カリフォルニア州在住の財務アドバイザーで、現在は引退しているソクラテス・アナスタシアディスはその例として、「非常に狭い座席や、離陸直後からフライトが終わるまでずっと背もたれを倒す不快な乗客、頻繁にトイレに行く必要があるのに窓側の席を取る人」を挙げる。
・ゆったりとした服
マットレスレビューサイト「ハッピースリーピーヘッド・ドット・コム(Happysleepyhead.com)」の最高経営責任者(CEO)で、頻繁に飛行機を利用するジョン・ブリーズは「機内で眠りたいなら、腹部を締め付けるジーンズは履かないこと」と語る。「緩くて着心地の良い服を選ぶべきだ。それに、機内は寒くなることもあるため長袖長ズボンにした方がよい。暖かい靴下も必要かもしれない」
・瞑想(めいそう)
睡眠情報サイト「スリープティップス・ドット・オーグ(Sleeptips.org)」のコンサルタント、ジャニーヌ・ジョイは、「私は以前、タイレノールPMとメラトニンを夕食後に取っていた」と語る。「でも瞑想を定期的にするようになってからは、その必要性を感じなくなった」