ビジネス

2020.01.14

最初にやるべきは血まなこで「宝のありか」仮説を立てる事|SHOWROOM 前田裕二

SHOWROOM 代表取締役社長 前田裕二


常々口にしている「SNSの次に世界でブームになるのはライブストリーミングだ」というのも本当に思ってるんですけれど、誰かに自分と同じくらいにその命題を信じさせる裏付けロジックを完璧に作るのは正直にいうと難しくて。でも、それを説得しないといけない相手がいたら、多分全力で説得します。ソーシャルネットワークの次にライブストリーミングが来ると思っている理由は3つあって、とか言って。本当は3つなくても、とりあえず3つと言ったらいつも自分から3つ出てくるから(笑)。

なので、「自分はまだ本質見極め力とか論点設定力が弱いな」って思ってる起業家が仮にいたとしたら、先達というか先輩に聞いた方がいいと思います。この論点設定あってますかね?と。これはズルではない。

直感的にパッてわかるようになる為には、さっきの場数、ボリュームがすごく大事だと思っていて。一定量のボリュームをこなすまでは、とにかくわかる人に教わるしかないと思うんですよね。僕は株の仕事をしていた時も、デイリーベースの仮説もあったし、1週間くらいの仮説もあるし、1か月後のも、クオーターのも、1年のもあった。それぞれのタイムスパンでの仮説を日々検証しているわけで、そりゃあこれを続けていれば、仮説思考力つくよなって思ったんですよね。

でも論点自体が正しくても、掘り始めた時に身体が貧弱で、「ここに絶対埋まってるのにパワーが足りなくてたどり着かない」というような状況になったら、それはそれで悲劇すぎるので、もちろんちゃんと筋トレもしておく必要はあります。筋トレって大変じゃないですか。辛いし。でもなんで俺は筋トレしてるんだっけ、と。やっぱり、その辛い時に寄りかかる原動力が必要で、その熱量の大きさが、全ての源なのかなと思います。

誰よりも早く正しく論点を見極めて、他の人よりもパワフルに掘ることができる。それができれば、高い確率で成功する。ロジックとしては、シンプルにそういうことだと思います。

文=小縣拓馬 提供元=Venture Navi powered by ドリームインキュベータ

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