アルファベットの時価総額は現在9850億ドルで、同社は2月3日に決算発表を予定している。アナリストらは好調な広告売上を予想している。
グーグルの売上は10年前とほぼ変わらぬペースで拡大が続いている。FTによると同社の売上は2010年から5倍以上に伸び、1600億ドルに達したが、年間の売上成長率約20%を維持している。
同社の過去10年の成長を支えたのはコアビジネスの広告事業で、ユーチューブの買収などで売上を伸ばし、クラウドや自動運転領域にも覇権を広げようとしている。
アップルは2018年8月に史上初の時価総額が1兆ドルを超える上場企業となった。2019年にさらに株価を伸ばした同社の時価総額は現在、1兆3600億ドルを記録している。
アップルに次いで2019年の上半期に1兆ドル超えを達成したのがマイクロソフトだ。同社の時価総額は現在、1兆2300億ドルとなっている。アマゾンの時価総額も2018年9月に1兆ドルを超えたが、現在は9340億ドルとなっている。
もう1社、過去最高の時価総額をつけているのがフェイスブックだ。2019年に株価を51%以上伸ばした同社の時価総額は現在、6220億ドルとなっている。
グーグルの株価は昨年26%の上昇となり、2020年に入ってからさらに5%近い伸びを記録している。同社の共同創業者のラリー・ペイジとセルゲイ・ブリンは昨年12月に経営から退き、現在はCEOのサンダー・ピチャイが経営を指揮している。ここ最近の反トラスト法違反疑惑やプライバシー議論の高まりの中においても、グーグルは株価を伸ばしている。
しかし、1兆ドル超えを達成した4社のテック企業を上回る企業価値を誇るのが、サウジアラビア王国の国有石油会社、サウジアラムコだ。同社は先月、待望のIPOを果たし、現在の時価総額は1兆8700億ドルとなっている。
この額はムハンマド・ビン・サルマン皇太子が当初目標としていた2兆ドルを下回るが、米国で最も高価値な企業であるアップルやマイクロソフト、グーグルらを上回るには十分だ。