しかし残念なことに、どれほど避けようとしても防ごうとしても落胆はあなたの元にやってくる。まるで、家の前に好きなときに予告なしに現れる家族のようなものだ。
あなたも既に落胆を経験していることだろう。自分には昇進する資格があると知っていたのに昇進できなかった経験があるかもしれないし、求職活動であまりに多くの不採用を受け、自分にがっかりせずにいられないのかもしれない。あるいは、プロジェクトや新規顧客獲得の努力をしたのにうまく行かず、落胆の気持ちを重く感じずにはいられないのかもしれない。
目の前が雲に覆われ先が見えない場合、どのようにして立ち直ればよいのだろう? 幸運にもその方法は存在する。私はこれまで、落胆を糧にすればキャリアが新たな高みへと進化することを学んだ。しかしそのためには、次の4つを実践する意思を持たなければならない。
1. 落胆の気持ちを認める
がっかりするような知らせを聞いたときの最悪の反応は何だろう? それは、あたかもそれがなかったかのように振る舞うことだ。
自分には全く問題がなく、全てが順調であるように振る舞っても感情は消えてなくならず、遅れるだけだ。もちろん、怒りを爆発させて職業倫理に反する振る舞いをしてはいけない。重要なのは自分に正直になり、自分の負けを認める静かな時間を与えることだ。
落胆の気持ちを避けるのではなく、期待していなかった結果を理解する時間を持てば、あなたが必要としていたのは自分の感情を認め、それを手放すための15分だったことに気づくかもしれない。
逆に、一人で座って考える時間を取らずただ先に進めば、自分の失敗を認めるまでは同じ間違いを何度も繰り返したり、より多くの間違いを犯したりしてしまうかもしれない。
2. 視点を変える
落胆したことを認めたら、今度は視点を変えるべきだ。自分が制御できないことにより失敗することもあるし、うっかり犯したミスが原因のこともある。この2つには違いがあり、どの要因により落胆する結果につながったのかを分析することが重要だ。
自分に制御できなったことにより失敗したのであれば、それを手放し、どちらにせよ起こるはずだった結果を理由として自分を責めるのをやめること。あなたと何も関係がないのであれば、自分を痛めつけたり、むきになったりすることはできない。
一方、あなたの失敗のせいで落胆する結果になり、それを改善できるのであれば、自分自身を慰める代わりに自分が果たした役割に責任を持ち、次により良い結果を得るため何を変えられるかを見極めなければならない。