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また論文では、子どものネズミを使った研究にも言及している。この調査では、吸い込む空気中の二酸化炭素濃度が上がったときの変化を調べた結果、神経保護成長因子が下がり、脳の発達が損なわれた。

研究者らはこうした背景調査や資料のデータを基に、大気中の二酸化炭素濃度が上がる現在の動きが維持された場合に何が起きるかを予測する数学モデルを作成した。その結果、2100年までに人間の基本的な意思決定能力が25%下がり、より複雑な人間の戦略的思考力が50%下がることが予測されている。これはわずか80年後だ。

私が知る限り、この論文は科学者による査読のプロセスを完了しておらず、私は全ての数字やモデルを詳細に確認していないため、ここに挙げられた具体的な発見事項をうのみにしてはいけない。とはいえ、この調査は環境が私たちの思考力に容易に影響を与え得ることを示している。私たちの能力が周囲の環境と関連しておらず、どのような条件下でも同じことが達成できると思うのは愚かなことだ。

周囲の環境が思考力に影響しないと思う場合は、部屋の温度を非常に高くしたり、長時間覆面をかぶったりしてみよう。その状態でも、同じ水準で考えたり機能したりできるだろうか?

大部分の気候科学者は、人間の活動が地球温暖化や気候変動に寄与していることに同意だ。科学誌のエンバイロメンタル・リサーチ・レターズ(Environmental Research Letters)に2013年に掲載されたジョン・クックらの研究によると、気候に関する公表論文の約97%が、人間が地球温暖化の原因であることに同意している。

細かい数字についてあら探しをするのは良いが、大量の煙を空に放出し続けても環境に影響がないと考えるのは愚かなことだ。これは、レストランで椅子を燃やしても雰囲気が台無しにならないと考えるようなものだ。

人間には、災害が起きるまで行動しない傾向がある可能性がある。しかしこの場合、災害が人間の認識力に影響を与える場合でも、その災害が既に起きていることを人間が理解できるかどうかが問題だ。

翻訳・編集=出田静

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