アンドリュー・フォレスト会長(Riccardo Savi/Getty Images for Concordia Summit)

オーストラリアの鉄鉱石採掘大手「フォーテスキュー・メタルズ・グループ(FMG)」のアンドリュー・フォレスト会長が妻と共同で、4800万ドル(約53億円)を森林火災からの復興プロジェクトに寄付すると宣言した。

資金の一部は1200人の作業人員の確保に注がれ、最もダメージが大きかった地域の復興を支援する。ABCニュースによると、慈善活動家として知られるフォレストは今後、世界的なキャンペーン活動を展開し、森林火災の調査プロジェクトの資金として総額3億4300万ドルの資金を集めようとしている。

フォレストは今回の壊滅的事態の主要因は地球温暖化であるとした。オーストラリアの森林火災からの復興に向けては、様々な著名人たちも寄付を行っている。1月6日には俳優のクリス・ヘムズワースが家族と共に100万ドルを寄付すると宣言し、エルトン・ジョンも100万ドルの寄付をツアー中のシドニーのホールで発表した。

また、オーストラリアのコメディアン、セレステ・バーバーがフェイスブックで始めたクラウドファンディングは、1週間足らずで3250万ドルの支援金を集めた。

オーストラリアでは毎年夏になると山火事が頻発するが、今年は最悪レベルの被害をもたらした。30人以上が死亡し、数百世帯が焼失し、記録的な高温で数億もの動物が命を失った。極度に乾燥した空気が強い風で運ばれたことにより、火災は広いエリアに広がった。

オーストラリアのスコット・モリソン首相はこれまで、気候変動の影響を軽視するスタンスをとっており、被災地を訪れた際には住民から厳しいやじを浴びせられた。

フォーブスはアンドリュー・フォレストの保有資産を88億ドルと推定している。彼は1994年に最初の採掘企業を立ち上げ、一時はオーストラリアでトップの富豪に上り詰めた。フォレストは現在、オーストラリアで最も多額の資金を寄付に注ぐ慈善活動家として知られている。

編集=上田裕資

PICK UP

あなたにおすすめ

合わせて読みたい