米投資銀行ジェフリーズのアナリストらは直近のレポートで、ビリビリが若者向けのコンテンツを多く配信し、関連するゲームやアニメのサブスクリプション、商品販売などが好調だと分析している。
コンテンツ投資を拡大し黒字化は未達成
ビリビリは今月、テンセントが運営するストリーミング・サービス「QQ Music(QQ 音楽)」と提携し、インディーズアーティストやコンテンツクリエーターを育成し、宣伝する試みを開始した。
昨年12月には、オンラインバトルゲーム「League of Legends」のワールドチャンピオンシップを中国で2020年から2022年まで独占配信する権利を1億1370万ドルで獲得している。
陳はニューヨーク証券取引所に上場しているモバイルアプリ企業「チーターモバイル(Cheetah Mobile)」の創業メンバーで、2014年にビリビリに参画した。彼の資産額は、2019年2月に10億ドルを突破して以降、中国経済の停滞や米中貿易戦争の影響で減少したが、2019年中盤からビリビリの株価は上昇傾向にある。
ビリビリは、2009年に現在30歳の徐逸(Xu Yi)が創業したが、彼はプロトタイプとなるサイトを構築後、陳に経営権を譲渡した。徐はプレジデントとして同社に残り、現在はコミュニティ・カルチャーの責任者を務めている。
ビリビリは、積極的な事業拡大やコンテンツ向けの投資でまだ黒字化を達成できておらず、昨年第3四半期の赤字額は5680万ドルに達した。
「ビリビリのマネタイズはまだ初期段階にあるが、今後さらにユーザー数を増やすことができれば、ゲームや広告、商品販売などで収益を上げることができるだろう」とBlue Lotus Capital AdvisorsのYangは話した。