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フードデリバリー企業の「グラブハブ(Grubhub)」の株価は1月8日、20%近くも上昇した。1月8日のウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は、同社がウーバーイーツなどの競合との戦いに苦戦し、身売りを検討中であると報道した。

WSJの記事によると、グラブハブは既に外部のアドバイザリー企業と共同で今後の戦略の協議を進めており、オプションの一つとして売却も視野に入れているという。

フードデリバリー市場ではウーバーイーツやドアダッシュ、Postmatesらの企業がひしめき合っており、グラブハブの株価は2018年の最高値から急激に下落した。

グラブハブの時価総額は現在、45億ドル(約4900億円)だが、約1年前には130億ドルに達していた。飽和状態にあるこの市場では、値引き競争が加熱しており、生き残りを図るグラブハブが、競合との合併に踏み切る可能性もある。

グラブハブCEOのMatt Maloneyは昨年10月のWSJの取材に、この業界が「奇妙なバブル状態にあり、間もなくバブルが崩壊する」と述べていた。その直前には、ウィーワークが突如、IPO計画を撤回し、投資家の間でスタートアップの企業価値に対する疑念が広がった。

アナリストらは、フードデリバリー業界が今後、統合化に進んでいくと予測していた。グラブハブの広報担当はフォーブスの取材に「噂や憶測にはコメントしない」と回答した。

グラブハブは直近の四半期決算で、注文件数の伸び悩みやユーザーベースの低下を報告し、競争の高まりの中でマーケティング費用も上昇したと述べた。同社は今後の売上や利益見通しを引き下げた結果、決算発表の翌日には1日で43%も株価を下げた。

グラブハブの身売り説が報じられると、ウーバーの株価は4%近い上昇となり、投資家が統合化を前向きに捉えていることを示した。現在もまだ非公開企業であるドアダッシュやPostmatesらは、今後の上場を視野に入れているとされる。

グラブハブの株価は2019年に、38%近い下落となっていた。

編集=上田裕資

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