プログラミング不要。SaaSを連携させ、ワークフローを自動化する「Anyflow」が2.2億円の資金調達

(中央)Anyflow代表取締役CEOの坂本蓮


200社から問い合わせが相次ぐ

「ピッチコンテストでの優勝。この結果があったからこそ、今回の資金調達が実現したと思っています」

今回の資金調達を、坂本はこう振り返る。昨年10月のベータ版ローンチ以降、Anyflowは怒涛のような日々を過ごした。

起業家と投資家の合同合宿「Incubate Camp 12th」での総合優勝、招待制のカンファレンスイベント「B Dash Camp 2019 Fall」のピッチイベントでの優勝──多くの投資家がAnyflowのビジネスに注目を寄せた。今回、出資を決めたグローバル・ブレインGeneral Partnerの立岡恵介、グロービス・キャピタル・パートナーズ シニア・アソシエイトの野本遼平はAnyflowへの期待をこう語る。

「グローバルではiPaaSは飛躍的な成長を遂げてきております。SaaSの浸透がようやく進んできた日本においても期待が大きな領域の一つです。Anyflowは坂本さんのリーダーシップのもと、iPaaSとしてSaaSの中心となっていくような存在になると感じ、出資を決定いたました。クローバル・ブレインで培ってきた知見やネットワークを活用してこれから支援をしていきます」(立岡)

「SaaSが加速度的に普及していく一方で、SaaS間の連携のニーズも顕在化しつつあります。その中でAnyflowのソリューションは、これからのSaaSエコシステムの基盤となる可能性があり、また、Anyflowはこれを実現し得るチームだと感じ、本ラウンドで投資させていただきました。ソリューションをさらに磨き込み、日本の労働生産性を抜本的に改善する企業としてご発展していくことを期待しています」(野本)

坂本によれば、現在Anyflowには200社ほど導入の問い合わせが来ている状態だという。しかし、正社員の人数は4人しかいない。まずは採用を推し進めチームの体制を整えるとともに、プロダクトを磨き込み、導入社数を増やしていく予定だという。

「2020年は勝負の1年です。まだ正社員が4人しかいない会社に2.2億円も出資してくれたのは異例だと個人的に思っています。Anyflowのポテンシャルを評価していただけたと思っているので、今年はとにかく結果にこだわってサービスを伸ばしていきます」(坂本)

文=新國翔大

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