2020年以降も、“副業解禁”の流れが加速することが予想される中、クラウドソーシングサービス「クラウドワークス」を手がけるクラウドワークスが、新たな事業を始める。
1月8日、クラウドワークスは副業・兼業人材を中心としたハイクラスな人材と企業をマッチングし、仕事を依頼できる新サービス「CrowdLinks(以下、クラウドリンクス)」を開始したことを発表した。事前登録により、すでに事業開発、経営企画、経理財務、人事など、2000名を超えるハイクラスな人材が同サービスに登録しているという。
2018年1月に厚生労働省が「モデル就業規則」を改定し、副業・兼業を原則容認して以降、副業への関心・意欲は高まり続けている一方、人材の獲得に悩む企業が、その解決手段として副業者を迎え入れるケースはまだまだ少ない。
そうした状況を改善し、副業・兼業人材の流動化を図るべく、クラウドワークスが着手したのが「仕事を依頼したい企業」と「副業・兼業で経験・スキルを発揮したい個人」のマッチングだった。クラウドリンクスは副業・兼業者に特化しているため、転職市場には出てこない多種多様なハイクラス人材が登録しているのが大きな特長となっており、課題の洗い出しや要件定義などの創業初期のフェーズから参画してもらうこともできる。
そのほか、専門知識の社内ナレッジ化、転職潜在層と新たな接点を持つためのプラットフォームとして、クラウドリンクスを活用することも可能だ。仕事を受けるユーザーは完全無料で使うことができ、企業は会員登録と案件登録までは無料で使うことができる。案件登録後、実際にユーザーからの応募があってメッセージのやりとりをしたり、コンタクトを取ってみたいユーザーにスカウトメッセージを送るためには有料会員になる必要がある。
料金体系は3種類あり、プロが月額8000円(12カ月利用)、ベーシックが月額10000円(6カ月利用)、ライトが月額30000円(1カ月利用)となっており、マッチングには成功報酬手数料として1人あたり20万円がかかる。半年使って1名マッチングすれば26万円、2名マッチングすれば46万円(1人あたり23万円)と、ハイクラス人材のマッチングサービスとしては低価格でのサービス利用が可能となっている。