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Bodnar Taras / Shutterstock.com

米国の牛乳メーカーの老舗「Borden Dairy(ボーデン)」が1月6日、米連邦破産法11条の適用を申請した。米国では消費者の牛乳離れが進み、昨年11月には最大手の「ディーン・フーズ(Dean Foods)」も破産法の適用を申請していた。

ボーデンは声明で、事業継続が困難なレベルの債務超過に陥ったと述べ、原料コストの上昇と市場の縮小により牛乳業界が苦境に直面していると指摘した。同社は破産手続きを進めつつ、当面は事業を継続するとしているものの、その後の見通しは明らかにしていない。テキサス州ダラス本拠のボーデンは、3300人の従業員を抱えている。

「当社は過去18カ月にわたり事業再編の努力を続けてきたが、コスト上昇や市場環境の悪化により、牛乳業界は非常に困難な状況に直面している」と、ボーデンCEOのTony Sarsamは声明で述べた。

合衆国農務省のデータで、米国人の牛乳消費量は2008年から2018年にかけて18.4%の減少となっていた。一方で、乳製品市場全体に占めるボリュームとしては小規模ながら、豆乳やオーツミルクなどの植物由来ミルクの消費量は近年、劇的に増加している。

Plant Based Food Association(植物由来食物連合)の直近のデータでは、植物由来ミルクの売上は2018年に9%伸びていた。一方で、牛乳の売上は6%の減少だった。消費者が砂糖の摂取を控えるトレンドの中で、朝食のシリアルの消費量も減少が続いている。

さらに、牛乳メーカーに生乳を提供する酪農業界も厳しい状況に置かれている。2019年の1年間だけで2700の酪農場が廃業したと、ボーデンの提出書類には記載されている。

牛乳業界のパイオニアとして知られるボーデンは、1857年にコンデンスミルクの製造特許を取得し、業界で初めてガラス製ボトル入り牛乳の販売を開始した。同社のマスコットキャラクターの「Elsie the Cow」は2000年に、AdAgeが選考した「20世紀を代表する広告分野のトップキャラクター10選」の一つに選ばれていた。

編集=上田裕資

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