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「音楽界で最も権威ある賞」とも言われるグラミー賞、その2020年(第62回)の結果発表が、日本時間の1月27日に行われたが、弱冠18歳のビリー・アイリッシュが主要4部門を独占し、年間最優秀アルバム賞、最優秀レコード賞、最優秀楽曲賞、最優秀新人賞の4部門に輝いたことが話題を呼んでいる。

日本人では、ジャズ音楽家の挾間美帆(はざま・みほ)が「ジャズ大規模アンサンブル・アルバム賞」にノミネートされ注目を集めたが、受賞は逃した。

では、過去のグラミー賞受賞者にはどんな日本人がいるのか、その一部を以下紹介しよう。


■オノ・ヨーコ(音楽家):1981年度 年間最優秀アルバム賞

オノ・ヨーコ
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ジョン・レノンと共作したアルバム「ダブル・ファンタジー」で日本人初のグラミー賞受賞者となった。なお、夫ジョンは本アルバムの発売から間もない12月8日に、狙撃により亡くなった。彼女は夫亡きあとも、前衛芸術や音楽を通した平和運動を続けている。

■坂本龍一(作曲家):1988年度 最優秀オリジナル映画音楽賞

坂本龍一
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イタリア、中華人民共和国、イギリス合作による歴史映画「ラストエンペラー」のテーマ音楽での受賞。同映画は、3歳で皇帝に即位した清朝最後の皇帝で後には満州国皇帝となった「溥儀」の生涯を描いた歴史大作。

■喜多郎(シンセサイザー奏者):2000年度 最優秀ニューエイジ・アルバム部門

シンセサイザー奏者・喜多郎
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NHK特集「シルクロード」のテーマ音楽でも知られる。1989年には15都市を巡るヨーロッパ・ツアー、52都市を巡る北アメリカ、ヨーロッパ、日本ツアーを行い、合わせて動員数20万人を記録している世界的アーティストで、受賞はアルバム「Thinking of you」による。

■上原ひろみ(ジャズピアニスト):2010年度 ベスト・コンテンポラリー・ジャズ・アルバム

ジャズピアニスト・上原ひろみ
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世界的ベーシスト、スタンリー・クラークのアルバム「The Stanley Clarke Band」にピアノ奏者として参加し、受賞。昨年9月には、約10年ぶりとなるソロ・ピアノ・アルバム「Spectrum」をリリースして話題を呼んだ。

■松本孝弘(B’z ギタリスト) :2010年度 最優秀ポップ・インストゥルメンタル・アルバム

ラリー・カールソンと松本孝弘
ラリー・カールトン(左)と。(Getty Images)

受賞は、ラリー・カールトンのアルバム「Take Your Pick」にパートナーギタリストとして参加してのもの。松本はギブソン社から日本人初の「レスポール シグネチュア・アーティスト」に選ばれているが、このタイアップも同社がカールトンに推薦して実現したという。なお、ボーカリスト稲葉浩志とのユニット「B’z」は昨年結成31年目を迎え、令和初のSUMMER SONICでは日本人初のヘッドライナーを務めた。

■内田光子(ピアニスト):2010年度 最優秀インストゥルメンタル・ソリスト演奏賞
2016年度 最優秀クラシック・ヴォーカル・アルバム(ソロ)賞

英国籍のピアニスト、指揮者。前者は「モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番 第24番」で、後者は「シューマン:リーダークライス、女の愛と生涯/ベルク:初期の7つの歌」(歌曲伴奏)での受賞。

■小澤征爾(指揮者):2015年度 最優秀オペラ録音部門

世界的指揮者・小澤征爾
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80歳にして、ノミネート8回目での初受賞。長野県松本市で開かれた「サイトウ・キネン・フェスティバル松本」(2013年8月)で「こどもと魔法」(ラベル作曲)を指揮。その公演を収録したアルバムで受賞。

■渡辺謙(俳優・ノミネート):2015年度 最優秀劇場ミュージカル・アルバム賞

渡辺謙
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名優ユル・ブリンナーが主演した往年の名画「王様と私」のリバイバルミュージカルでの主演によるノミネートだったが、惜しくも同賞を受賞したのは、18世紀が舞台ながらヒップホップ音楽を多用したことでも話題を呼んだブロードウェイミュージカル「ハミルトン」だった。

■阿曽沼和彦(音楽プロデューサー) :2013年度 最優秀レゲエアルバム賞

レゲエ界のスター「スライ&ロビー」との共同プロデュースアルバム「SLY & ROBBIE and THE JAM MASTERS『REGGAE CONNECTION』」でノミネートされた。阿曽沼和彦は、1984年に外務省に入省し、ジャマイカ・米国などへの赴任経験を持つ元外交官で、現在ジャマイカ在住。

文=石井節子

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