とはいえ、不動産情報会社コアロジックのリポートによると、2019年10月の米住宅価格は前年同月比で3.5%上昇し、前月比でも0.5%上昇した。前年同月比では全米50州全てで上がっていた。
住宅ローン情報サイト「HSH.com」が最近行った分析によれば、以下の6つの大都市圏では、家を購入するには10万ドル(約1090万円)以上の年収が必要という結果が出ている。残念ながら、これらの大都市圏では、所得の最上位層以外にはマイホームは依然として手が届かないのが実情だ。
1 サンノゼ(カリフォルニア州)
サンノゼ大都市圏では、住宅価格の中央値が124万ドル(約1億3500万円)と全米で最も高くなっている。頭金を20%支払い、住宅ローンを固定金利4.03%で30年借りる場合、少なくとも22万8998ドル(約2490万円)の年収が必要になる計算だ。その場合、毎月の支払額は5343ドル(約58万円)となる。頭金が10%なら、必要な最低年収は26万5622ドル(約2890万円)に上がる。
2 サンフランシスコ(同)
サンフランシスコ大都市圏の住宅価格の中央値は96万4000ドル(約1億500万円)。頭金20%で買うには、最低でも年に18万2486ドル(約1980万円)稼いでいなくてはならない。その場合の月額支払額は4258ドル(約46万円)。頭金を10%にするなら、最低21万958ドル(約2290万円)の年収が必要になる。
3 ロサンゼルス(同)
ロサンゼルス大都市圏の住宅価格の中央値は64万9600ドル(約7060万円)と、同じカリフォルニア州でもサンノゼとサンフランシスコに比べると安い。それでも、頭金20%の場合で年収は最低でも12万4080ドル(約1350万円)なくてはいけない。月々の支払額は2895ドル(約32万円)。頭金10%だと必要年収は14万3266ドル(約1560万円)となる。