新年の抱負を実現させるために読みたい3冊|クリエイターの本棚

DaiGo著『短期間で“よい習慣”が身につき、人生が思い通りになる! 超習慣術』(ゴマブックス)


とりわけ多くの紙面を割かれているのが、インターネットとの付き合い方だ。スマホ画面の中には、世界トップクラスの頭脳が競い合うようにあなたの時間を奪おうとして考え出した製品・サービスが溢れており、油断すると「無限の泉」へと引きずり込まれ、あっという間に有限な人生の時間を吸い取られてしまう。

PC、スマホに代表されるデバイスとの向き合い方、アプリの設定・整理方法、整理方法、メール送受信のルールなど、デジタルという「欲望の泉」に飲み込まれず、あなたの人生を豊かにする時間を手に入れるための戦術は、一読、実践の価値があると言えるだろう。

「ざんねんな努力」にしないために

新年の抱負実現に向けて、習慣化の理論を学び、時間のつくり方についてヒントを得ることができた。あとは、努力あるのみだ。しかし、鼻息荒く「さあ、我武者羅にやってやるぞ!」と腕まくりしている人ほど要注意である。

その意気込みを結果につながらない「ざんねんな努力」にしないために読んでいただきたいのが、東大卒プロゲーマーとして活躍するときど著『世界一のプロゲーマーがやっている 努力2.0』(ダイヤモンド社)だ。



ときど氏は「頑張りは『いらない』」と言い、ダメな自分を前提として、自分が「動く」のではなく、「動かされる」仕組みをつくることが、努力を結果につなげる鍵だと説く。この考え方は先のDaiGo氏が紹介するテクニックにも通ずるところがあり、頑張らなくても結果を出せる仕組みをつくることこそが、「正しい努力」と言えるのかもしれない。

私たちは、物心ついた頃から、親、先生、上司をはじめ、四方八方から「結果を出すために、頑張りなさい!」と、何千回、何万回も刷り込まれてきたのではないだろうか。ところが、肝心の「結果の出し方」について教えてくれる人はおらず、結果が伴わなくても「よく頑張ったね!」と慰められるばかり。

もちろんプロセスも大切ではあるが、頑張ったことを美化して自分を納得させるのではなく、本当は結果を出して喜びたいと思うものだ。

今年こそ新年の抱負を実現させたい人、頑張らなくても結果につながる努力の仕方を体得したいビジネスパーソンにぜひお届けしたい3冊である。

連載:クリエイターの本棚
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文=川下和彦

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