新年の抱負を実現させるために読みたい3冊|クリエイターの本棚

DaiGo著『短期間で“よい習慣”が身につき、人生が思い通りになる! 超習慣術』(ゴマブックス)

旅するように、本を読む。一冊の良書は好奇心を刺激し、読み手を新たな書へと駆り立てる。

この連載では、新規事業開発や広告制作を手がけると同時に、本をこよなく愛する筆者が、知的欲求を辿るように読んだ書籍を毎回3冊、テーマに沿って紹介していく。第8回は、「新年の抱負を実現させる」ための3冊。


2020年、今日から仕事初めという方も多いだろう。もう今年の抱負は決まっただろうか。Forbesが米国で行った調査によると、新年の抱負を掲げた人のうち、92%が未達に終わるという。何を隠そう、私も5年前までビンボー、デブ、オチコボレの三重苦で、毎年新年を迎える度に、「今年こそ貯金するぞ!」「ダイエットするぞ!」「仕事で結果を出すぞ!」と張り切って抱負を掲げていた。

ところが、節約の決意はあっという間に新年会ラッシュに押し流される。意気揚々とジムに申し込んでも、華麗なる三日坊主で長く続かない。重たい頭と体を引きずっているようでは当然いい仕事なんてできるわけがない。貯金、ダイエット、仕事でハッスル、どれもこれも1週間もしないうちに挫折。そうこうしているうちに、何年もずっと変われない自分のまま過ごしていた。

しかし、ちょっとした習慣化のコツをつかんだことで、あれよあれよと貯金、ダイエットに成功し、仕事でも結果を出せるようになった。その実体験をもとに、習慣化の原理原則について紹介した物語仕立ての書籍を、一昨年末、人気放送作家のたむらようことともに上梓した。

そんな私が習慣化の試行錯誤で苦労する前にもっと早く出会いたかったと思う本が、メンタリストDaiGo著『短期間で“よい習慣”が身につき、人生が思い通りになる! 超習慣術』(ゴマブックス)だ。

DaiGo氏は、「習慣づくりはつらい」「自分の行動は自分の意思でコントロールしている」「習慣をつくるには強い意思が必要」と思われているのは誤解であるとし、豊富な論文研究をもとに、科学的に効果が立証されている習慣化のテクニックを紹介している。

私自身が身をもって効き目を体感することができた手法が多数紹介されており、新年の抱負を掲げては未達に終わったり習慣化に失敗し続けたりしている人がいれば、騙されたと思ってまずこの本を読んでみてほしい。

「87の時間ワザ」

習慣化の技術を学んだところで、結局「忙しいからムリ!」という人も少なくないだろう。そんな方に推薦したいのは、ジェイク・ナップ、ジョン・ゼラツキー著『時間術大全 人生が本当に変わる「87の時間ワザ」』(ダイヤモンド社)だ。



両氏は、毎日最優先事項を選ぶ「ハイライト」、気を散らすものを撃退する「レーザー」、体を使って脳を充電する「チャージ」、システムを調整する「チューニング」という4つの行程に分けて、有益な時間を生み出すのに役立つ、87の戦術を解説する。
次ページ > インターネットとどう付き合う?

文=川下和彦

ForbesBrandVoice

人気記事