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ジェフ・ベゾス(Getty Images)

ウォーレン・バフェットの投資哲学は、ネブラスカ大学在学時に偶然に手に取った、1冊の本に基づくものだ。そこに書かれていた方針、つまり、「一度購入した株式を保有し続ける」という方針は、史上最高の実績を上げた投資戦略のひとつとなっている。しかも2010年代は、この戦略が特に功を奏した10年間となったようだ。

2006年以降、自らが代表を務めるバークシャー・ハサウェイの株式を慈善事業向けに大量に寄付しているにもかかわらず(寄付は総額340億ドルに上る)、「オマハの賢人」ことバフェットの資産総額は、2019年末の時点で約890億ドル(約9兆7143億円)に達している。

これは、2010年と比べて約420億ドル(約4兆5843億円)の増加であり、この10年間で保有資産を増やしたビリオネアのランキングで第7位に入る数字だ。バフェットはこれまで、バークシャー・ハサウェイの株を一度も売却したことがない。同氏の財産の98%を、同社の株式が占めている。

この「一度保有したら決して売らない」戦略は、2010年代に大幅に資産を増やしたほかのビリオネアにとってもおおむねプラスに働いている。上位10人は全員が、400億ドル以上の資産増を達成している。

トップ10に名を連ねるビリオネアの資産増加額は、合計で5550億ドル(約60兆5780億円)という途方もない数字に達した。

史上最長の上げ相場を反映して、2010年代の話題を独占した有名な公開企業の創業者、あるいは(現在か過去に)長期にわたり経営幹部を務めた人物がトップ10を占めた。こうした企業の株式を大量に保有し続けることで資産を増やした点でも、彼らはバフェットと共通している。

長きにわたりマイクロソフトの最高経営責任者(CEO)の職にあったスティーブ・バルマーもその一例だ。バルマーは2014年2月、CEOの座を現在同社を率いるサティア・ナデラに譲った。10年以上にわたる成長の停滞を受けてのことだった。しかしバルマーは、マイクロソフトにコミットし続ける意思を明確に示した。

翻訳=長谷睦/ガリレオ

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