ビジネス

2020.01.07

ツイートで日本の正月をジャック。「社運を賭けた」ツイッタージャパンの狙い

ツイッタージャパンの笹本裕代表(左)と國田賢太郎氏


ツイッタージャパン グローバルコンシューマーマーケティング シニアマーケティングマネージャー 國田賢太郎氏に話を聞いた。

ツイッター

「UNFILTERED」ツイッターの特徴


ツイッターの利用者のツイートをそのままクリエイティブに使わせていただいた理由は、ツイッターの特徴を際立たせるためです。ツイッターの特徴とは「UNFILTERED」、つまりフィルターがかかっていない、ありのままのメッセージが詰まっているものだと思うからです。

ツイッターが広告やプロモーションを通じて伝えたいことは、どうしてもツイッターからの一方通行のメッセージとなってしまう。また、あまりに世界観を作りすぎたメッセージは、我々のサービスの本質をしっかりと伝えることができない。そういった懸念がありました。

そこで、「ツイッターはこういうものだよね」という利用者の声自体がツイッターというサービスを規定するのではないか。利用者の方のむき出しの言葉が、我々として発信したい声なんだと考えました。

ツイッターというプラットフォームは「ワッツハプニング」。さまざまな場面でそのように強調し、お伝えしてきました。いま世界で起きていることがここで話題になっているという即時性と、一気に世界中で会話を繰り広げられる拡散力がツイッターの特徴です。

あなたの知りたい今が、ツイッター上にある。ツイッターの魅力は本音の会話、生の声にある。今回のキャンペーンを通じて、そんなイメージを持っていただけたら嬉しいです。

国内でのキャンペーンは3カ月間準備してきました。年賀状代わりにツイッターでメッセージを発信する方々もいます。今回、お正月で会話量が増えて、いろんな人たちが新年を祝ったり、年賀状代わりにご挨拶や感謝を述べたりしているタイミングに合わせてこのようなキャンペーンを企画したのは、この2020年というメモリアルな年だからこそ、利用者のみなさまにもっとツイッター上で自由に会話をしていただきたいという思いからでした。

「ツイッターってもっと自由に使えばいいんだ」と利用者のみなさまの背中を押すメッセージと受け取っていただけますと幸いです。気負わず、ちょっとしたことでもつぶやいてもらえたら嬉しいです。

ツイッター上には本音が詰まっている

ツイッター上には本音の会話、生の声があります。フィルターのかかっていない、ありのままの人々の思いが詰まっています。心の声や、強い思いや悩み、楽しいこと、好きなことを自由に世の中に発信できるプラットフォームです。だからこそ拡がっていくメッセージもあると思っています。

米国のキャンペーンは、日々変化するニーズを咀嚼して、いかにツイッターというプラットフォームの魅力をユーザーに届けていくのかを追求するなかで生まれました。各方面で話題になり、メディアでも多数紹介されました。実際に「ツイッターの広告に私のツイートを使ってほしい」といったご要望をいただくようにもなりました。

利用者のみなさまには、今回のキャンペーンを通じて、「ツイッターって、自由なプラットフォームなんだ」ということと「ツイッターって私たちの想像もしていないことをやってくれる」という驚きの両方を感じていただけたら嬉しいです。
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文=林亜季、写真=小田駿一

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