CEOの業務時間の実に4分の1(24%)を占めているのが、メール対応でした。多くのCEOが「メールの大多数は自分が関わる必要のない内容であり、時間の空費につながりかねない」と考えているにもかかわらず、なかなかやめられずにいるのが実情のようです。
これに対しポーター教授は、メールを受け取る側にも目を向け、CEOからのメールは組織の下層にまで不必要なコミニケーションの負の連鎖をもたらし、悪しき規範になりかねないので週末は特に止めるべきだと言います。
メールは一例ですが、テクノロジーの進化によって便利になる一方で、今まで以上に時間を取られることも、同じ時間内にこなすべき仕事量も増え、時の過ぎるスピードはますます加速しています。
しかしそんな中、花屋をやっていると、春には桜、夏にはひまわり、秋には紅葉、年末はポインセチアと、何年経っても植物のリズムに合わせて仕事をするので、”生き物”としてのリズムが乱れることがありません。
同じく春に旬を迎える花、スイートピー
今後どんなにテクノロジーが進化しようとも、桜が夏に咲くことはないだろうし、夏に桜を見たい人は出てこないだろうし、花屋のリズムは保たれるだろうと思います。
すると生物として、人間としてのリズムの乱れていく中、変わらない“植物のリズム”はある種のバロメータになるのではないか? ますます変化のスピードが増す2020年、CEOに限らず、仕事に励むビジネスパーソンに、花屋として、そんな価値も提供していけたらと思います。
連載:Living With Flowers Every Day
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