北欧美学を体感。日フィン100周年に日本進出を果たしたブランドを一挙公開

埼玉県飯能市のムーミンバレーパーク


日本フィンランド外交樹立100周年、また2020年のムーミン小説第一作目の発表から75周年を記念して、2019年4月からは「ムーミン展」が開催されている。2021年3月まで日本各地を巡回しているこの展覧会は、10月時点で累計来場者数20万人を記録しており、日本でもムーミンが国民的に愛されていることが分かる。

過去最大のムーミン展というだけあって、約500点もの作品がフィンランドのタンペレ市にある「ムーミン美術館」からやってくる。ムーミン小説作中の原画や、実際には採用されなかったスケッチ段階のキャラクターたちなど、貴重な作品が目白押しだ。さらにムーミンのフィギュアなども展示されており、ムーミンの世界観を存分に味わうことができる空間となっている。展覧会は2020年1月19日まで名古屋・松坂屋美術館で行われており、4月11日より岩手県立美術館で開催される。

ムーミン展
トーベ・ヤンソン 《「ムーミン谷の夏まつり」挿絵》 1954年 インク・紙 ムーミン美術館

3.Artek、LAPUAN KANKURIT:長い冬を過ごすフィンランドならではのホームメイキング術

Artek
表参道に誕生した、Artek 外観

フィンランドブランドの品を探すなら、表参道を訪れるといいだろう。1935年に創業したインテリアブランド「Artek(アルテック)」が、2019年4月に世界2店舗目のフラッグシップストアを表参道に出店した。コム デ ギャルソンや無印良品など日本企業とのコラボレーション商品を発売するなど、日本との親交が深いこのブランドでは、モダンだが、温かみのある製品を手に取ることができる。

さらに、「ラプアの織り手たち」を意味する「ラプアン カンクリ」は、フィンランド発のテキスタイルブランドだ。フィンランド北西部にある人口15000人ほどの小さな町、ラプアから始まり、本国以外では初となる路面店を今年10月に、同じく表参道にオープンした。ブランケットからサウナ用タオルまで、フィンランドならではの上質なテキスタイルが揃う。


フィンランドの上質なテキスタイルブランド、ラプアン カンクリ内観

4.ARCTIC BLUE GIN:早朝のフィンランドの森をイメージしたクラフトジン


フィンランドの豊かな自然の薫りを閉じ込めたクラフトジンを日本で味わうことができるようになった。2019年冬から恵比寿のジョエル・ロブションの「ルージュバー」を皮切りに、高感度なレストランやショップで展開される予定だ。森や水など大自然を象徴するお酒はないものか、といった発想から研究を重ね、独自の蒸留方法を編み出したこのジンは、蒸留酒のナンバーワンを決める「THE SPRIT OF THE YEAR」で世界一を獲得した。

不純物を一切取り除き、豊かな水質から作り出されるだけあって、従来にないボタニカルの強い風味と余韻を残す。それでいてアルコール特有の臭みが少ないため飲みやすい。暮らしを彩る爽やかなたしなみとして最適な一杯と言えるだろう。

Gin
大自然の香りを閉じ込めた、ARCTIC BLUE GIN

文=河村優、督あかり

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